※本記事では『アベンジャーズ / エンドゲーム』の内容について触れています。まだ本編をご覧になっていない方は一度ご覧になってからお読みください。
MCUの22作目として公開された『アベンジャーズ / エンドゲーム』は本記事執筆時点で世界興行収入歴代第2位を記録しており、スーパーヒーロー映画として驚異的なヒット作となっています。その背景には、これまで10年間に渡って紡がれてきたMCUの歴史があることは間違いありません。
『アベンジャーズ / エンドゲーム』にそのまま繋がる内容として描かれた前作『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』では、全宇宙の生命が消滅、アベンジャーズが敗北するという衝撃の結末を迎え、多くのファンに衝撃を与えました。ですが衝撃を与えられたのはどうやらファンだけではなかったようです。
『アベンジャーズ / エンドゲーム』の冒頭はホークアイことクリントが家族と穏やかに過ごすシーンから始まります。そしてサノスのスナップの影響で消えていく家族たち、それに対して何もできなかったクリントの姿が描かれています。
『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ / エンドゲーム』監督のジョー・ルッソがこのシーンについて語りました。
「僕には4人の子供がいるんですけど、『エンドゲーム』はすごく悲劇的なシーンから始まりますよね。あのシーンは胸が張り裂けそうになるシーンの1つです。なぜなら僕はそれが自分の家族のだったらって考えちゃうから。父親として、もしあんなことが起きたらって考えてみてください。きっと自暴自棄になりますよ」
ルッソ監督が涙したというこのシーン、実は当初は『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』に含まれる予定だったそうです。
「『エンドゲーム』冒頭のクリントが家族とピクニックをしているシーンは、元々『インフィニティ・ウォー』の最後にある予定でした。『インフィニティ・ウォー』で(サノスが)指を鳴らした直後にあのシーンを入れようとしていたんです。指を鳴らすと、クリントが農場にいる場面に飛ぶ。何を見せられているのかと思えば、それが大きな影響の始まりになっているという構成でした。ですが『インフィニティ・ウォー』では、そのシーン以前にクリントの出演はなかったんです。良い登場シーンだったんですが、出来事の残酷さが弱まってしまうと考えました。」
ディズニーが展開する動画配信サービス「Disney +」でホークアイを主役にしたスピンオフドラマの配信が決定しています。ケイト・ビショップというクリントの弟子が2代目ホークアイを受け継ぐ物語になるとのこと。クリント自身がその後のMCUに再び戻ってくるかは不明です。
source : Empire