本日『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』の最新トレーラーが公開、かなり、いや、めちゃくちゃ濃い内容のトレーラーとなっています。
今作は『アベンジャーズ / エンドゲーム』の後を描く作品となっており、予告編映像にも『エンドゲーム』の重要なネタバレが含まれているため、主演のトム・ホランドが冒頭で「『エンドゲーム』を観ていない人は待って」と注意しています。
本記事では『スパイダーマン : ホームカミング』から引き続き監督を務めるジョン・ワッツ監督がFandangoのインタビューで語った内容を元に、この『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』の最新トレーラーについて考察していきます。
※ここからは『アベンジャーズ / エンドゲーム』の内容に触れています。まだ本編をご覧になっていない方は一度ご覧になってからお読みください。
時系列は『エンドゲーム』から間もない頃
『アベンジャーズ / エンドゲーム』が公開されてなお、『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』の時系列がどうなるのかは話題になっていましたが、今回のインタビューで監督自ら「具体的にどれくらい後かは言いませんが、ほぼ”直後”といったところです」と語っています。
街の壁にアイアンマンの絵が描いてあったりして、世界中がトニーの死を嘆いているようです。
これまでにない新しいニック・フューリー
インタビューの中でジョン監督は
「私たちが今まで見たことがないニック・フューリーを描いていて、それはキャッチアップをしているニック・フューリーです。彼は5年間姿を消していて、彼のいない間で世界は劇的に変化しました。そして彼は新しいチームをまとめることを試みているんです。」と語ります。
『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』で消えた人達には、5年という時間経過の体感はなく、一瞬の出来事のように感じたのは『エンドゲーム』のピーターの発言から明らかになっています。つまり5年分の世界の変化の中には、ニックがチームを結成せざるを得ない新たな脅威が生まれているということになります。
ちなみにピーターの同級生のネッドやMJ達も、スコット(アントマン)の娘キャシーと違って特に5年分成長したようには見えないので、ピーターと同じようにスナップで消えていたのだと思います。
ミステリオは異次元からやってきた
今回のトレーラーの中で特筆すべきはこの発言。ジェイク・ギレンホールが演じるクエンティン・ベック、通称ミステリオは「別の異次元から来た」「あの戦い(『エンドゲーム』)で別の世界の扉が開いた」とニックが言っています。
別次元、つまりいくつも世界が存在するという概念は、『エンドゲーム』のラストでスティーブが「自分の人生を歩んだ世界」があるように、MCUにも複数の世界があることを意味します。例えば『インフィニティ・ウォー』でアベンジャーズがサノスに勝っていた世界だとか、逆に『エンドゲーム』でまた負けてしまった世界だったり。
つまりこれは今後のMCUの世界観を無限に広げることができる可能性を意味しています。
人間が急速に進化して、特殊な能力に目覚めてしまった突然変異体が生まれる世界…そして彼らをX-MENと呼ぶ世界…その世界とこれまでのMCUが結びつくことも十分にあり得ます!
「別の次元の扉が開いた」というワードは、ディズニーと20世紀フォックスの事業統合によって権利が獲得された『X-MEN』や『デッドプール』といったヒーローたちに加え、ソニー・ピクチャーズの『ヴェノム』なんかが共演できるきっかけになりました!ジョン監督も「『エンドゲーム』のラストは多くの可能性が開かれました。」と言ってますしね!
「前作ではスパイダーマンの愛すべき理由を忘れさせないため、意図的に小規模にしていた」と語るジョン監督は「今作でも等身大のトーンは変えずに、だけどアクションのレベルは派手になりました。見たこともないものをお見せしますよ」と自信満々の様子。さらに「アクションのためにジェームズ・ボンド映画を全部観直しました。」とも。
『アベンジャーズ / エンドゲーム』の興奮冷めやらぬまま、早くもMCUの最新作に期待が高まるばかりです。
ちなみにもう一つ大事なポイントが。『スパイダーマン / ファー・フロム・ホーム』の日本公開日は2019年6月28日と世界最速公開です!ヒャッハー!
source : Fandango