クリストファー・ノーラン監督による最新作『TENET テネット』が本国アメリカで無期限の公開延期となることが明らかになりました。Varietyなど複数のメディアが報じています。
『TENET テネット』は本来であれば2020年7月17日に公開予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大によりニューヨークやロサンゼルスなど主要都市の映画館の営業が再開できない状況を受けて公開日を2020年7月31日に延期、その後も感染状況が改善されないことから2020年8月12日への延期が発表されていました。この度の発表はアメリカでのコロナウイルスの感染状況、そして主要都市における大手映画館の営業再開の目処が立っていないという現状を鑑みての判断だと思われます。
ワーナー・ブラザーズのトビー・エメリック会長は「従来のように世界同時公開で『TENET テネット』を公開するのではなく、今後のマーケティング・配給計画には(現状を)反映します」と発表。Varietyは、ワーナーが『TENET テネット』の公開計画を柔軟に検討していると見ており、アメリカに先がけて映画館の営業が再開している海外各国にて公開される可能性もあると報じられています。ご存知の通り、日本では映画館の営業はすでに再開しており、『TENET テネット』の日本公開は2020年9月18日が予定されています。映画館の営業がこのまま続くのであれば、予定通り公開されるものと思われます。
アメリカでは現在新型コロナウイルスの感染者が1日あたり数万人の規模で増え続けており、沈静化する様子はまだ見られていません。各映画制作会社はライフラインに則り、撮影を再開し出していますが、肝心の映画館の営業再開はいつになるのでしょうか。『TENET テネット』は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、行政や専門機関によって安全が認められた地域で、大都市に先がけて公開される可能性もあるとのこと。エメリック会長は「(アメリカでの)新たな2020年の公開日は近日お知らせします。」とコメントしています。
『TENET テネット』は「時間」、そして「テネット」という言葉が鍵となるSF・アクション・スリラー映画。ジョン・デイビット・ワシントン演じる主人公が「時間を逆行」して第三次世界大戦を阻止するという巨大なミッションに挑む。