『フォレスト・ガンプ / 一期一会(1994)』や『ダ・ヴィンチ・コード(2006)』などで知られるトム・ハンクスが、新型コロナウイルスのワクチン開発のために自身の血液を提供したことが明らかになりました。
トム・ハンクスと妻のリタ・ウィルソンは3月初めに滞在先のオーストラリアにて新型コロナウイルスに感染したことが発覚、速やかに隔離され治療を行ったことで2週間ほどで症状は回復しました。研究機関によれば、新型コロナウイルスから回復した人の血漿(けっしょう : 血液に含まれる液体成分)の中には、ウイルスに対抗する抗体が存在している可能性があるとして、現在人々にその提供を呼びかけています。
NPRのインタビューの中でトムは、自身とリタの血液の中に新型コロナウイルスの抗体が含まれているとして、ワクチンを開発している研究機関に積極的に血液を提供していることを伝えています。
「僕らの血液には抗体があることがわかりました。僕らに今何ができるのか?積極的に血液を提供することです。”僕の血が必要ですか?血漿を提供できますか?”って。」
トム夫妻だけでなく、ニュースキャスターのジョージ・ステファノプロスやバスケットボール選手のマーカス・スマートらも新型コロナウイルスから回復した後、研究機関に自身の血液を提供しており、回復した著名人らがワクチン開発のために協力する動きが見られています。その中でトムは「僕の血液がワクチン開発に役立った際はそれを”ハンク・チン”って呼びたいね」と述べ「特許庁に行って著作権を申請するつもりはないから」と冗談を交えながら語りました。
トムは2021年公開予定の「キング・オブ・ロックンロール」ことエルヴィス・プレスリーの伝記映画にてマネージャーのトム・パーカー役で出演予定。ただ、本作は現在撮影が中断されており、監督のバズ・ラーマンも家族と共に自己隔離中。撮影再開の目処はたっていません。
source : NPR