MARVEL

『ブラック・ウィドウ』『ワイスピ』またも公開再延期の可能性が浮上 ー マーベル代表「公開時期については自信がありません」

新型コロナウイルスの脅威が世界に広まりもうすぐ1年。その影響は収束を見せるどころか、ますます拡大しています。2020年に公開予定だった『ブラック・ウィドウ』や『ワイルド・スピード / ジェットブレイク』、『ゴジラ vs コング』『フリー・ガイ』といった大型作品は軒並み2021年に公開延期となっていますが、現在の世界情勢を受けてこれらの作品の公開が再び延期される可能性があるとみられています。

Varietyによれば、カリフォルニアやニューヨークといった主要な市場を含むアメリカの映画館の65%が依然閉鎖されており、現時点でかつてのような状態に戻ることは非現実的であるとの見通しを立てており、この状況が2021年2月頃までに改善されない場合、春に公開予定の大型作品は再び公開延期を余儀なくされると予測しています

この予測を受けてマーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏は「誰にも何もわからない今の世の中において、自信は意味がありません。希望は湧き出てきますけどね。一年の延期で十分であることを祈ってください。今はワクチンもありますし、私もそうであることを祈っています。私も皆さんと一緒に劇場に戻りたいと思っています。」とコメントしました。

「ハリウッド史上最高のマーケティングチームと共に働けることに喜びを感じています。なので私は(『ブラック・ウィドウ』の)広報チームのみんなを信頼していますが、パンデミックにおいて公開のタイミングについては自信がありません。」



『TENET テネット』は、コロナ禍においての映画業界の期待を一心に背負った2020年を代表する大型作品として公開されましたが、予想を下回る興行収入を記録したことで、”コロナ禍に劇場で映画を公開する”という各社の判断を渋らせる要因になってしまいました。

5月にはマーベル・スタジオ(ディズニー)の『ブラック・ウィドウ』、ユニバーサル・ピクチャーズの『ゴジラvsコング』、20世紀スタジオ(ディズニー)の『フリー・ガイ』、パラマウント ・ピクチャーズの『インフィニット』、ディズニーの『クルエラ』、そしてユニバーサル・ピクチャーズの『ワイルド・スピード / ジェットブレイク』と、各社が力を入れている大型作品が集中しています。もしコロナ禍をめぐる状況が好転しなければ、各社は利益にならない劇場公開を避けるでしょう。事実、ソニー・ピクチャーズは2021年3月19日に公開予定だった『モービウス』の公開を10月8日へと延期することを発表しています。

スタジオ各社は予定通り公開に踏み切るのか、それとも苦渋の末に再三の延期を選ぶのか、近いうちに決断を下さなければいけません。

[マーベル・噂]『ブラック・ウィドウ』2度目の公開延期の可能性、大手メディアも報じる2020年5月1日に公開予定だったMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)最新作『ブラック・ウィドウ』は、新型コロナ...

source : Variety

CINEMATRONIXをFOLLOW!!