MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)最新作『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』は、歴代『スパイダーマン』作品から数多くのヴィランが登場するなど、これまでスパイダーマンシリーズを追いかけ続けてきたファンへのご褒美とも言える作品ですが、本作ではそれだけに留まらないサプライズもありました。そんなサプライズ出演を果たした「あの俳優」が、その舞台裏について明かしています。
※本記事は『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』本編の内容について触れています。閲覧にはご注意ください。
『ノー・ウェイ・ホーム』に登場したのはサム・ライミ版『スパイダーマン』で主演を務めたトビー・マグワイアとマーク・ウェブ版『アメイジング・スパイダーマン』で主演を務めたアンドリュー・ガーフィールド。かねてより噂され、待ち望まれていた実写版スパイダーバースがついに実現したわけですが、アンドリュー曰く2人が『ノー・ウェイ・ホーム』の撮影セットにいたのはわずか2週間だったとのこと。そんな短い期間にもかかわらず撮影に参加できたことについて、アンドリューはこのように語っています。
「トビーと僕の撮影は2週間だけでした。でも、ただ現れて『やあ!じゃあまたね!』というような軽いものではない、そんな何かを達成できたと思います。僕の演じるスパイダーマンは、弟(トム・ホランド演じるピーター)の恋を救えるようになったんですよ、潜在的にね。そして、弟のために行動することが、彼自身の人生で最もトラウマになった瞬間を癒すことにもなりました。弟が同じ運命をたどらないようにすることは、何か宇宙的な美しさのようなものを感じます。それは、グウェン(・ステイシー)を救う2度目のチャンスを得ることを意味しています。」
アンドリュー自身は『アメイジング・スパイダーマン2(2014)以降、再びピーター・パーカーを演じることになるとは思ってもいなかったそう。そんな折にマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギやエイミー・パスカルから『ノー・ウェイ・ホーム』出演の電話を受けたアンドリューは出演を快諾したとのこと。「スパイダーマンのファンとして、3人のスパイダーマンを同じフレームで見られるというアイデアだけで(出演するには)十分な理由でした。」
また今回再びピーター・パーカーを演じるということに関してメンターシップを深堀りしたというアンドリュー。「”もしあなたが別世界に飛ばされて、若い自分と年老いた自分に直面したらどう対応しますか?”って言われて。なので兄や弟、そして真ん中の弟になるというのはどういうことなのか、ということをたくさん話し合いました。自分の愛する人が、自分がすでに歩んできた道を歩いているのを見て、それが最終的に自分が行くはずだった場所にはつながっていないことを知るということもあります。(中略)自分は決して一人ではなく、まったく同じ経験をしている兄弟がいることに気づくようになったら、どうでしょう?それはきっと精神的に大きく成長する旅になりますよね。」
『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』は全国公開中
source : Variety