2019年ももうすぐ終わりに差しかかろうとするなか、もう一つ大きな物語も終わりを迎えようとしています。
1977年から42年にわたって続いてきたスター・ウォーズ・サーガは、完結編となる第9作『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』の公開をもってその幕を降ろします。思えば今年は『アベンジャーズ / エンドゲーム 』、『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』の公開やドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のシーズン8の配信など、これまで人気のあったシリーズが次々にフィナーレを迎えた年でもありました。(厳密にはMCUは終わっていませんが、「インフィニティ・サーガ」が終わったという意味で)
これらのようなファンが多くいる作品には必ず、「結末を受け入れる派」と「結末を批判する派」のファンが存在します。どんなに大ヒットした映画でも、ファン全員が満足する映画はありません。
『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』で新キャラクターのプライド将軍役を演じるリチャード・E・グラントはiO9のインタビューの中で、観客全員が映画の結末を受け入れてくれることを期待しつつ、必ずしもそうはならないであろうと語りました。
「ファンの皆さんは驚くほど情熱的で独占欲が強いように思います。1977年、学生だった頃から『スター・ウォーズ』のファンだった僕にはよくわかりますよ。(『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』を観た後)『ゲーム・オブ・スローンズ』症候群が確実に起こると思います。だって、観客全員を満足させることはできませんから。この結末は人々が求めたものになっているとは思いますし、きっとご覧になった方の大多数は、自分たちの願いが叶ったように思うんじゃないでしょうか。だけど間違いなく、そうじゃないって人たちもいると思います。そして、誰も自分がそうなるとは思わない。みなさんは自分に正直に、誠実になってください。まあ僕は、(監督の)J・J・エイブラムスと(脚本の)クリス・テリオはできるかぎり最高の結末を実現したと思ってますけどね。」
ここで言う「ゲーム・オブ・スローンズ症候群」とは、おそらく今年完結した、世界的に話題となったドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の最終シーズンがファンの間で激しく賛否を呼んだことを指しています。この騒動は当時ちょっとした社会問題になり、一部のファンからは「最終シーズンを作り直せ」との署名活動が起こったほど。
ちなみにリチャード・E・グラントは『ゲーム・オブ・スローンズ』にもイゼンバロ役で出演しています。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日日米同時公開
source : iO9