20世紀フォックスがウォルト・ディズニーに買収される前に手がけた最後の『X-MEN』映画となる『ニュー・ミュータンツ(原題 New Mutants)』は、シリーズ初となる”青春ホラー”作品であることが明らかになっていますが、監督・脚本を務めたジョシュ・ブーン監督nによると本作は「悲鳴をあげるほど怖い」作品に仕上がっているとのこと。撮影が行われていた2017年当時のインタビューの中で監督が語ったコメントがColliderによって報じられています。
「我々はみなさんが悲鳴をあげて泣き出すような作品を作ろうとしています。実際にいくつかシーンの一部を観せたんですが、それを観た全員が泣いていたんです。楽しみにしていてください。これまでのホラー映画では行われてないような内容になっていると思いますよ。」
『ニュー・ミュータンツ』はある病院で拘束された、特別な力を持った少年少女たちが、医師たちの目的が自分達の治療ではないことを察して病院からの脱出を試みる物語。
ブーン監督は本作がこれまでのスーパーヒーロー映画とは異なる新たなホラー映画であると同時に「紛れもないX-MEN映画」でもあると言います。
「(これまでの『X-MEN』シリーズの)引用はありますし、より大きな世界の中で起きることではありますが、作風や美的な面では独立したものにしたいと思いました。すごく現実的でリアルなものにしたかったんです。実際のロケーションで撮影しましたから、グリーンスクリーン撮影の多い、いろんなものがCGで艶っぽく見えるようないわゆるコミック映画らしいビジュアルにはなっていません。インディーズ映画ではないですけど、そういう粗削りなところが残った作品にはなりますね。」
ちなみにブーン監督が本作を手がけるにあたって影響を受けたのは、ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングの作品『カッコーの巣の上で(1975)』『シャイニング(1980)』、そして『エルム街の悪夢3(1987)』。日本公開の報せにも期待したいところです。
キャストにはイリアナ・ラスプーチン(マジック)役に『スプリット(2017)』のアニャ・テイラー=ジョイ、ラーネ・シンクレア(ウルフスベーン)役にドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のメイジー・ウィリアムズ、サム・ガスリー(キャノンボール)役にドラマ『ストレンジャー・シングス』のチャーリー・ヒートン、ロベルト・ダ・コスタ(サンスポット)役に『13の理由』のヘンリー・ザーガ、ダニエル・ムーンスター(ミラージュ)役に本作が長編映画デビューとなったブルー・ハントらが起用されています。
『ニュー・ミュータンツ(原題 The New Mutants)』は2020年4月3日にアメリカで公開予定
source : Collider, Digital Spy