『ムーンライト(2016)』『グリーンブック(2018)』などで知られるマハーシャラ・アリ主演で製作が決定しているMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)版『ブレイド』の監督にパキスタン出身の監督ヘルマー・バッサム・ターリクが交渉中のようです。Deadlineが報じています。
Deadlineによれば、ターリク監督はリズ・アーメッド主演映画『Mogul Mowgli(2020)』で高く評価された気鋭の新人監督であり、マーベル・スタジオが2021年3月から6月の間で数十人もの監督候補者とミーティングを重ねた結果、ターリク監督の描くビジョンに感銘を受けてこの度交渉に至ったとのこと。
もし契約が締結すれば、ターリク監督は『マイティ・ソー / バトルロイヤル(2017)』のタイカ・ワイティティ、『ブラックパンサー(2018)』のライアン・クーグラー、『シャン・チー / テン・リングスの伝説』のデスティン・ダニエル・クレットン、『エターナルズ』のクロエ・ジャオ、『マーベルズ(原題 Marvels)』のニア・ダコスタに続き、MCUにおいて6人目の有色人種の監督になります。特にMCUフェーズ4以降、「多様性」を全面に打ち出す方針のマーベル・スタジオは、キャストのみならず監督などカメラの後ろ側のキャストにおいてもそれを実践しているようです。
また先日クロエ・ジャオ監督が『ノマドランド』でアカデミー賞を受賞しているように、キャリアが浅くとも才能のある監督にいち早く目をつけ、監督に抜擢するのも最近のマーベル・スタジオならでは。きっとターリク監督の描く『ブレイド』も間違いない仕上がりになるのでしょう。これからの製作が楽しみです。
『ブレイド』の主演にはマハーシャラ・アリ、脚本にはドラマ『ウォッチメン』のステイシー・オセイ・クフォーが就任。2022年7月から撮影が開始されると見られており、公開は早くても2023年と予想されています。
source : Deadline