人工知能に支配された世界と仮想世界をテーマにしたSF映画『マトリックス(1999)』は、当時には無かった最新のVFX映像技術を使って映画界に映像革命を起こしました。『マトリックス』は続編の『マトリックス : リローデッド(2003)』、『マトリックス : レボリューションズ(2003)』を含む全3部作で物語は完結しましたが、今回新たな『マトリックス』が制作されていることが明らかになりました。
ScreenRantによると『アベンジャーズ(2012)』や『レディ・プレイヤー1(2018)』の脚本を執筆したザック・ペンは現在新たなマトリックス3部作を執筆中とのこと。
「僕は今『マトリックス』に取り組んでいるよ。現段階ではあまり細かい部分までは作れないんだけど、ずっとワーナー・ブラザーズに訴えかけてるんだ。」
また、ザックは自身が『マトリックス』を脚本する理由についても語っています。
「僕は「オアシス(『レディ・プレイヤー1』に登場する仮想現実の世界)」が『マトリックス』に似ていると思うんだけど、どちらも独自のユニバースという点で本当に素晴らしいアイデアだと思う。だけどそれがきっかけで『(新たな)マトリックス』を執筆しようと思ったわけじゃないんだ。『マトリックス』はいまだに僕のお気に入りの映画の一つなんだよ。『マトリックス』を新たに公開したらみんな観に行くと思うよ。」
この新たな『マトリックス』がこれまでの続編なのかスピンオフなのか、はたまたリブート版となるのかは明らかになっておらず、これまで監督を務めていたウォシャウスキー兄弟は新たな『マトリックス』には関与していないとのこと。キャストには『クリード(2015)』や『ブラックパンサー(2018)』のマイケル・B・ジョーダンが起用される可能性が噂されており、前作の『マトリックス』と同時期に起きた別の物語を描くのではないかとみられています。
撮影は2020年にシカゴで本格的に開始されるとされており、『マトリックス』で美術監督を務めたヒュー・ベイトップも製作陣に名を連ねる模様。
また、主役のネオを演じていたキアヌ・リーブスは「ウォシャウスキー兄弟が監督として戻ってくるなら再演する」とコメントしていることから、『マトリックス』への関心は無くもないといった印象です。『マトリックス : レボリューションズ』でキアヌ・リーブス演じるネオは自分を犠牲にして機械と人間の戦争を一時的に終結させました。オラクルが「ネオはいつの日か戻ってくるかもしれない」と言ったように、キアヌ・リーブスが戻ってくる可能性は十分にあります。
source : ScreenRant (1) , (2) ,