『アントマン(2015)』でその存在が明らかになり、『アントマン&ワスプ』そして『アベンジャーズ / エンドゲーム』で物語の鍵となった量子世界について『アントマン』シリーズで監督を務めたペイトン・リード監督が「何らかの文明が発達している」ことをColliderのなかで明らかにしました。
『アントマン&ワスプ』の作中で、初代アントマンであるハンク・ピムとソ連の核ミサイルを止める任務についていた初代ワスプのジャネットは、任務遂行のために原子より小さくなって量子世界へ入り、その後、消息不明になっていたことが語られていました。
ですが前作の『アントマン』でスコットが量子世界から帰還したことをきっかけに、ハンクと娘のホープは量子世界の研究を再開、量子世界と現実世界を行き来する量子トンネルを作り出すマシンを完成させました。そしてハンクはジャネット救出のために単身量子世界へ入り、30年ぶりに2人は再会を果たします。
ですがこの時のジャネットの外見にお気づきでしょうか?ハンクに再会したジャネットは量子世界へ突入した時のようにワスプのスーツを着ていません。30年で「私は進化した」と語るジャネットの身に何があったのでしょうか。
このことについてリード監督は「ジャネットは明らかにワスプのスーツを着ていません。30年経った現在、彼女はスーツから取り入れた痕跡や断片も少しはありますが、何らかの文化から発生した槍や道具を持っているんです。あの世界では何かが起きています。ただの不毛の地ではないんです」と量子世界に何かしらの文明が存在していることを示唆しました。
「ジャネットがピム達に伝えた座標は「不毛の地」と呼ばれる場所を指しています。もし小さくなって量子の世界に行こうとするなら、「量子虚空」を通らないといけません。スコットが前作の『アントマン』で小さくなりすぎて気絶する場所のことです。ここでハンクはスラスターを起動させて虚空を進み、膜を破って量子世界に到達するんです。そこが最深部で、ジャネットがハンクと会う約束をした場所です。ハンクとジャネットが量子世界から出る途中で、何らかの文明が発展しているかのようなショットが確かにあります。」
そのシーンがコチラ。画面中央に何やら都市のようなものが建っているのがおわかりでしょうか?文明が発達しているということは、当然生物も存在していることになります。しかもそれなりに高度な技術を持った生物が。
またリード監督は、ジャネットが量子世界で30年間どうしていたのかについて「具体的な物語」があると言います。
「あの世界にはすごい食べ物があるんですよ。量子世界の食事なんて信じられないですよね(笑)。呼吸については、ジャネットが量子世界にいた時間は「単なる適応ではなく進化」と主張しています。最初に量子世界に到達したときはスーツのおかげで生き延びたってことは簡単に想像できますね。たぶん滞在中に何かが起きて、彼女は適応して進化したのかもしれません。」
去年、まだ『アベンジャーズ / エンドゲーム』の公開前にも関わらずハンク役のマイケル・ダグラスは『量子世界が鍵になります。量子世界がマーベル映画の次のシリーズ全てで重要な役割を担うと思います」と盛大なネタバレを発言しています。実際『アベンジャーズ / エンドゲーム』のなかで、量子世界は物語のメインとも言うべき役割を果たしていました。マイケル・ダグラスの言うことが本当なら、今後のMCUでも深く関わってくることになります。
はたして量子世界にはどんな秘密が隠されているのでしょうか。その全貌はきっと今後の作品で少しずつ明らかになっていくのだと思います。
source : Collider , Comicbook.com