2008年の『アイアンマン』から始まり、今や映画のみならずドラマやアニメでもその世界観を拡張し続けているMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)。その魅力の一つはなんと言っても、各作品同士が緻密に絡み合う練りに練られたストーリーにあるでしょう。ネタバレに対して厳格な対応をとっていることでも有名なマーベル・スタジオですが、なんとカリフォルニア州バーバンクにある本社には、「ブラック・ウィドウ・ルーム」と呼ばれる脚本家のための秘密の部屋があるようです。The Hollywood Reporterが報じています。
報じられたところによれば、この部屋は窓のない完全な密室であり、清掃員はおろかごく限られた人しか入ることができない部屋なのだとか。『エターナルズ』の脚本を務めたライアン&カズ・ファーポはこの部屋で数ヶ月間かけて原作コミックを解釈し脚本の執筆にあたっていたそうです。
なぜこの部屋が「ブラック・ウィドウ・ルーム」と呼ばれるのかは明かされていませんが、『ブラック・ウィドウ』でナターシャ・ロマノフら「ブラック・ウィドウ」と呼ばれる女性暗殺者を訓練した極秘施設「レッド・ルーム」にちなんでいる可能性は大いにあります。マーベル・スタジオ本社にある「ブラック・ウィドウ・ルーム」は、MCUを支えるクリエイターたちが、安全にミーティングや執筆活動を行うことのできる場所として機能しているようです。
出演者にすら作品の全貌を明かさないなど、ネタバレ防止を徹底しているマーベル・スタジオ。なお先日公開された『エターナルズ』マッカリ役のローレン・リドロフは「撮影期間中の深夜に、トレンチコートを着た男性がやってきて極秘の台本を手渡された」とのこと。秘密保持のため実際に『ブラック・ウィドウ』のようなことが行われている…!?
source : The Hollywood Reporter