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ディズニー、映画やドラマ撮影再開の目処は立たず ー CEOボブ・チャペック氏、新作映画のデジタル配信の可能性を示唆

先日2020年5月5日にウォルト・ディズニー・カンパニーは投資家向け収支報告会を実施、その中で現CEOのボブ・チャペック氏は、新型コロナウイルスの影響により一時中断となっている映画やドラマの撮影が、いつ再開するのかは不明であることを明らかにしました。

現在ディズニーは、MCU作品『シャン・チー・アンド・ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題 Shang Chi and the Legend of the Ten Rings)』のほか、MCUドラマ作品『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』や『ロキ』、実写版『リトル・マーメイド』といった作品が、新型コロナウイルスの影響により撮影中止を余儀なくされている状態です。



「大規模なプロジェクトについては、テーマパークと同じプロセスを実施することになるでしょう。私たちには、従業員やフィルムメーカーに対する責任があります。(撮影再開が)いつ頃になるのか見通しは立っていません。」

また、ディズニーは『ブラック・ウィドウ』や『ムーラン』、『ジャングル・クルーズ』といった大型新作映画の公開延期を発表している一方で、2020年5月29日に劇場公開予定だった『アルテミスと妖精の身代金』をストリーミングサービス「Disney +」で配信することを発表しました。この動きについてチャペック氏は、今後もディズニーが新作映画をデジタル配信という形で発表する可能性があることを示唆するコメントを残しています。

「我々は、大作映画を映画館で鑑賞するという価値を強く信じています。ですが新型コロナウイルスという特別な状況に加えて、観客の行動が変化していることも理解していますので、全体的な戦略を変更しなければいけないかもしれません。劇場は営業していませんし、経済的に映画館での公開は実現できない状態です。状況に応じて、作品ごとに判断していくことになると思います。」

また、ディズニー前CEOのボブ・アイガー氏は「公開予定の作品のうち、いくつかはDisney +での配信というかたちで公開することになるかもしれません。」と述べつつ「大型作品は、今後(公開スケジュールの)枠が空き次第になると思います。」とできるだけ劇場公開の形をとりたいという姿勢を示していました。

映画館の営業再開が始まらなければ、ディズニーは泣く泣くデジタル配信を選択することになるのでしょうか。できるだけ早い営業再開を祈るばかりです。

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source : Disney

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