去年のSDCC 2019でMCUフェーズ4以降の作品が初めて公式に発表されましたが、その中でも多くのファンが予想だにしていなかったであろう作品が『ブレイド』でした。『ブレイド』はウェズリー・スナイプス主演により1998年に映画化されてから3作にわたって公開されてきましたが、代わってMCU版の主演を飾るのは『ムーンライト(2016)』『グリーンブック(2018)』でアカデミー賞を受賞した実力派俳優のマハーシャラ・アリ。
人間とヴァンパイアのハーフであるブレイドが腕利きのヴァンパイアハンターとして戦うという、これまでのMCU作品とは一線を画する内容となる『ブレイド』がなぜMCU作品として再び映画化されることになったのでしょうか。マーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏によれば、それは何を隠そうマハーシャラ・アリたっての希望だったと言います。
「我々は長い間『ブレイド』を新しく公開する方法を考えていました。だって『ブレイド』の世界観もキャラクターも大好きですから。そんな中『ドクター・ストレンジ(2016)』を公開して(魔術という)超自然的な要素をMCUに取り入れたことがきっかけで、そういう方向性を探り始めたんですね。さらにマハーシャラが『グリーンブック』で2度目のアカデミー賞を受賞して間もない頃、彼の方から我々に会いたいと言ってきたんです。我々が話し合いの場を設けると、彼は”MCUのファンで『ブレイド』がやりたい”と。我々の答えは”イエス”でした。」
またケヴィン・ファイギ氏はマハーシャラのことを「最も素晴らしい俳優の一人」と説明しています。
「彼は完璧なブレイドになると思いますよ。現在最も素晴らしい俳優の一人ですし。彼はMCUや『ブレイド』の大ファンですからしっかりと役を演じてくれると思います。夢のようなキャスティングですよ。誰も実現するなんて思っていませんでしたから。」
なおマハーシャラがマーベル作品に関わるのは『ブレイド』が初めてではありません。マーベルドラマ『ルーク・ケイジ』でニューヨークを牛耳るマフィアのボス、コットンマウスを演じており、その演技力は流石の一言。マハーシャラが演じるブレイドにも期待が高まります。