ファンタジー映画の金字塔『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズにてエルフの女王ガラドリエル役を演じていたケイト・ブランシェットは撮影中、ガラドリエル以外の役を演じたがっていたそうです。WTF with Marc Maronのインタビューの中で明らかにしました。
『ロード・オブ・ザ・リング』はJ・R・R・トールキン著『指輪物語』を原作とするファンタジー映画。強大な力を持つ「一つの指輪」を巡って人間、エルフ、ドワーフといった様々な種族と、冥王復活を目論む闇の軍勢との戦いを圧倒的なスケールで描き、アカデミー賞13部門にノミネート、うち4部門を受賞するという快挙を達成しました。
ブランシェットは本作の撮影中、ピーター・ジャクソン監督と脚本のフラン・ウォルシュにこのような提案をしていたそうです。
「ピーターとフランに言ったの。”私はいつも髭を生やした女性を演じたいって思っていたから、ドワーフたちの宴会のテーブルをパン(カメラを水平に移動させる撮影方法)するシーンで、私は毛深いドワーフの女性を演じてもいいかしら?”って。」
恐ろしいほどの美貌を誇るエルフの女王という役柄とは真逆の役柄を希望していたというブランシェット。なお、この役柄はブランシェットのスケジュールの都合上実現しなかったとのこと。
ブランシェットは『エリザベス(1998)』でエリザベス1世を演じ、ゴールデングローブ賞をはじめとする12もの主演女優賞を受賞。『アビエイター(2004)』『アイム・ノット・ゼア(2007)』『ブルージャスミン(2013)』などで数え切れないほどの女優賞を受賞している超演技派女優であるだけに、髭の生えた女性という役を演じたいという好奇心はさすがの一言。ちなみにブランシェットは1人で13役を演じた『マニフェスト(2015)』にて髭の生えた男性ホームレス役を演じており、とりあえず髭役を演じるという念願は叶えています。
『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』よりもさらに過去の中つ国を描くドラマ版がAmazon Studioによって製作中ですが、現在は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて撮影中止が余儀なくされており、再開の見通しは立っていません。シーズン1は全20話、シーズン2の製作もすでに決定済み。
source : WTF with Marc Macron