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『ブラック・ウィドウ』なぜこれまで単独作品がなかったのか ー スカヨハとマーベル代表ケヴィン・ファイギが意図を語る

MCUフェーズ4の幕開けを飾るマーベル・スタジオ最新作『ブラック・ウィドウ』は『アイアンマン2(2010)』で初登場して以来、アベンジャーズの主要キャラクターとなったナターシャ・ロマノフを主役に、彼女の隠された過去に焦点を当てた物語。アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーなど他のキャラクターを主役にした作品は多くシリーズ化されているにも関わらず、なぜ彼女の単独作品は実現までにこれほど時間がかかってしまったのでしょうか。

ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)を演じるスカーレット・ヨハンソンとマーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏がEntertainment Weeklyでその理由について明かしています。



初となるブラック・ウィドウ単独映画は『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ(2016)』と『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー(2018)』の間、彼女の身に起きていた出来事を描く物語。『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』でソウル・ストーンのために自らの命を差し出したナターシャをなぜこのタイミングで主役においたのでしょうか。

「彼女が再びアベンジャーズに合流する前、そして彼女が究極の犠牲を払う前のナターシャの人生を描くことに興味がありました。」と語るのはスカーレット・ヨハンソン。「バラバラの破片のようだった彼女がどうやって完全な人間になったのかってことです。」

これまでナターシャには単独作品こそなかったものの、『アベンジャーズ』シリーズを通してブルースへの想いやアベンジャーズメンバーに対する家族のような愛情など彼女なりの物語が描かれていました。ケヴィン・ファイギ氏にはこうした背景にも意図があったと述べています。

「私たちはこれまで5、6年にわたってインフィニティ・サーガの結末について計画してきました。そしてこれらの中でナターシャの物語を描くことを優先したんです。すでに知られているキャラクターの過去を、単独映画として(インフィニティ・サーガの中で)描くのは良くないと思いました。」

「ただ単に空白を埋めるような物語じゃ面白くありません。彼女が初めて、どうやってブラック・ウィドウになったのか、彼女がどうやって宙返りができるようになったのか、そんなことは問題じゃないんです。」

あくまでもインフィニティ・サーガの中でナターシャの物語は描かれてきた。そんなスタジオの意図についてヨハンソンは「私はそれで良かったと思います。」とコメント。

「もしも(単独作品を)やるなら創作的に充実した内容にしないといけないと思いました。私はこれまで長いこと彼女を演じてきたので、試練を受けているように感じなければいけない。これまでやってきたことと同じようなことはしたくなかったんです。」



そんなヨハンソンが『ブラック・ウィドウ』の出演を決定的にしたのが、本作で監督を務めるケイト・ショートランドとの出会い。MCU史上初のソロ女性監督(『キャプテン・マーベル』の女性監督アンナ・ボーデンはライアン・フレックとの共同監督)となる彼女は、当初スーパーヒーロー映画を監督するつもりはなかったものの、ナターシャの何度でも立ち上がる力、そして彼女がスーパーパワーを持たない言わば普通の人間であるということに興味をそそられたと言います。

引用https://www.indiewire.com/2018/07/black-widow-director-cate-shortland-scarlett-johansson-marvel-1201983673/

「(ヨハンソンとは)信頼や親密の物語、女性たちが生き延びることの物語を描くということで意気投合しました。(ナターシャは)厳しい幼少期を過ごし、これまで生き抜いてきて、思いやりがあり、他者を助けています。自分がスーパーヒーローじゃないとしても、そんな女性には共感できますよね。」

「ですが過去の作品を観ていると、彼女が他のキャラクターの脇で、ある意味客観視されていることがよくあるんです。ナターシャが1人でいる時、ヒーローではない時の彼女がどんな人間なのかがわからないんですよね。」

『ブラック・ウィドウ』で主演を務めるだけでなくエグゼクティブ・プロデューサーも務めているヨハンソンは、本作が10年にわたってナターシャ・ロマノフというキャラクターを演じてきた努力の結晶であり、以前ではできなかったことだと語っています。

「この映画はナターシャの、そして私自身の旅の結果なんです。この映画のことを“5年前、10年前に作られるべき作品だった”と言う人もいます。だけど私はそれがもし実現していたとしても充実した作品にはならなかったと思います。そんな映画を作ることはできなかったでしょう。この作品は時代精神の結晶として作られているものだし、それが素晴らしいと思うんです。」

ナターシャの物語がこれで完結するのかはわかりませんが、ヨハンソンは『アベンジャーズ / エンドゲーム』で彼女が遺した”遺産”が今後も生き続けて欲しいと願っています。

「この映画が女性の本質的な側面を押し出して、女性のスーパーヒーローがもっと増えることを願ってます。バットマンの悪役とかじゃなくてね。」

『ブラック・ウィドウ』は2020年5月1日に日米同時公開

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source : Entertainment Weekly

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