MARVELやDCコミックスが原作のヒーロー映画は近年社会現象になるほど世界中で注目されており、MARVEL STUDIOSの『アベンジャーズ / エンドゲーム』が歴代世界興行収入1位を記録したことも記憶に新しいですね。
ですがこれらのヒーロー映画は経済的に成功することはあっても、世界各国の映画祭ではなかなか評価されていないのが現実です。(『ブラックパンサー(2018)』は最優秀作品賞にノミネート、『ローガン(2017)』が脚色賞でノミネート、などアメリカで行われるアカデミー賞ではそこそこ評価されていますが。)
Deadlineによると、バットマンの宿敵ジョーカーの誕生を描く映画『ジョーカー』がヴェネチア国際映画祭に出品される可能性があることが明らかになり、受賞候補になる可能性も噂されています。
『ジョーカー』には主演のホアキン・フェニックスの他にもロバート・デ・ニーロ、そして製作はマーティン・スコセッシと受賞の常連が名を連ねており話題性は十分。ヴェネチア国際映画祭は8月と9月の2回に渡って開催され、10月4日の公開を予定している『ジョーカー』はその話題作りの為にも公開前に賞を受賞しておきたいところです。
監督のトッド・フィリップスは白塗りのメイクをするホアキン・フェニックスの様子を自身のInstagramで投稿、そのコメントの中でのファンの質問に対して『ジョーカー』がR指定の作品になる可能性が高いことを明らかにしました。
予告映像を見る限りマーティン・スコセッシの『タクシードライバー(1976)』や『キング・オブ・コメディ(1983)』へのオマージュともいえる『ジョーカー』。DCコミックスで最も有名な悪役がその闇と狂気に堕ちていく半生が描かれます。
「俺の人生は悲劇だと思っていたが、喜劇だった」
『JOKER』は2019年10月4日に日米同時公開。ヴェネチア国際映画祭のラインナップ作品は7月25日に明らかになります。
source : Deadline
https://cinema-tronix.com/dccomics-schedule-from2019to2022/