スティーブン・キング原作のホラー小説『It』を映画化した『It / イット”それ”が見えたら、終わり。(2017)』。そしてその続編にして完結編となる『It イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。』が現在公開中です。
小さな町・デリーに住む7人の子供達によって結成されたルーザーズ・クラブが”それ”の恐怖に打ち勝ってから27年後。大人になった彼らが再び”それ”に立ち向かう姿を描く今作には原作者であるスティーブン・キングや、知ってる人には嬉しいサプライズなカメオ出演が含まれていました。
※本記事は『It イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。』本編の内容について触れています。まだご覧になっていない方はご注意ください。
まず、ホラー作家の巨匠スティーブン・キングのカメオ出演から。スティーブン・キングはジェームズ・マカヴォイ演じるビル・デンブロウが、子供時代の相棒だった自転車(シルバー)を売っている質屋の店主として登場しています。「Bicycle(自転車)」と言おうとするも言葉に詰まって「B…B…」と言うビルに対して「Bowling Ball(ボーリング・ボール)?」とか「Baseball Card(ベースボール・カード)?」とBで始まる単語を尋ね返してくるシーンはニヤリとしてしまいます。
映画の冒頭でビルが書いた小説の映画版が撮影されるシーンで、撮影現場に入ったビルの元にクレーンから降りてきて「君の本は結末が最悪だ」と言い放つ映画監督を演じているのは『ペーパー・ムーン(1973)』で知られる実際の映画監督ピーター・ボグダノヴィッチ。ピーター監督のカメオ出演は、アンディ・ムスキエティ監督に「年老いた映画監督の役なんて、無いよね」と尋ねたところ、「いや、ありますよ」と言ったことで実現したそうです。
他にも冒頭で襲われてしまうゲイの青年を演じているのは『たかが世界の終わり(2016)』のグザヴィエ・ドラン監督、そしてルーザーズ・クラブのメンバーであるベンが代表を務める会社の会議シーンでは、1990年のテレビ映画版『It』でベン役を演じていたブランドン・クレーンもベンの会社の従業員の1人としてカメオ出演しています。
『It イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。』は現在絶賛公開中
source : USA Today