『アイアンマン(2008)』から11年にわたって描かれ続けてきたMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)「インフィニティ・サーガ」は『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』で最高潮に達し、歴代映画史上最大の興行収入を記録するなど快挙を達成しました。
そして2020年11月、『ブラック・ウィドウ』をもってついにフェーズ4という新たな幕を開けるMCUですが、その先にはいったいどんな物語が待っているのか、そして「インフィニティ・サーガ」を越えることはできるのでしょうか。『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー(2018)』『アベンジャーズ / エンドゲーム』で監督を務めたジョー&アンソニー・ルッソ監督はどうやらその答えを知っているようです。
brobibleのインタビューに出演したルッソ監督は、かねてより噂されている「シークレット・ウォーズ」の話題についてこのように述べています。
「10歳か11歳の時に(コミックを)読んだんですが、それはヒーローが一堂に会するというとてもスケールの大きいものでした。そんな展開は初めてだったし、僕にとってそのストーリー・テリングは最高でした。個性的なキャラクター達を集めたら何が起きるのか、そして悪役がヒーローと手を組むというアイデアも好きです。アンソニーと僕はヒーローと悪役の複雑な関係が好きで、特に自分たちの物語の中で自分たちがヒーローだと信じている悪役が好きなんですが、そういったものがシークレット・ウォーズの概念には組み込まれています。『インフィニティ・ウォー』のスケールで何かを描くということは、さらにスケールの大きな「シークレット・ウォーズ」の夢にも直結していたんです。」
「シークレット・ウォーズ」は1984~85年に展開されたマーベル・コミックス史を代表する物語の一つ。アベンジャーズやX-MEN、ファンタスティック・フォーといったヒーローチームや、マーベルを代表する最大の敵ドクター・ドゥームやギャラクタスなどがビヨンダーという存在によって一堂に集められ戦いを強いられるというものです。
もっともジョー監督は『エンドゲーム』公開後「(マーベル・スタジオ代表の)ケヴィン・ファイギに、“シークレット・ウォーズをやるなら戻ります”と言いました。」と語っており、今後のMCUに「シークレット・ウォーズ」が組み込まれるのであればきっとルッソ兄弟が監督を務めることになりそうです。なお、アンソニー監督は「それ(「シークレット・ウォーズ」)は想像以上の大作になります。」と付け加えたうえで「インフィニティ・サーガの野望よりももっと大きいですよ。」と興奮を隠しきれない様子を明かしています。
source : brobible