Disney +

ディズニー、今後はDisney +によるストリーミング配信を最優先にする姿勢を明らかに

ウォルト・ディズニー・カンパニーは、同社が展開しているストリーミングサービス「Disney +」の世界的な成功を受けて、今後はストリーミングサービスでの配信を優先していくことを明らかにしました。

発表によればディズニーは配信コンテンツ向けの部門「メディア&エンターテインメント・ディストリビューション」を新たに発足し、この「メディア&エンターテインメント・ディストリビューション」がピクサーやマーベル、20世紀スタジオといったディズニー擁するスタジオの統括や広報といったビジネス面での取り組みを担うとのこと。また、「(映画・テレビ・スポーツの)3部門がDisney +を最優先としたうえで、映画館、テレビ、ストリーミング用のコンテンツを製作・発信する責任と義務を負う」とも記されています。



ディズニーのCEOボブ・チャペック氏は「Disney +の驚くべき成功と、消費者直結型のビジネスを加速させる計画の成功を踏まえ、当社は成長戦略をより効果的にサポートし、株主の利益に効果的な戦略を採ります。コンテンツ制作を配信とは別個に管理することで、消費者が最も欲しがっているコンテンツを、消費者が好む方法で配信することで、より効果的かつ柔軟に対応することが可能になります。」とコメントし、今後の国際ストリーミングサービス「Star」など、すべてのプラットフォームにおいて最適な方法でコンテンツを配信していくと発表しました。

また、CNBCのインタビューにて、チャペック氏は「これまでは“これは映画館向けの映画、あれはABC局で流すテレビ番組”というように事前に決めてきましたが、これからはディズニーにとって最もふさわしい判断をしたい。」とコメント。映画館で映画を観られる機会は「もちろん提供する」としながらも、「現在は自宅で安全に、安心して映画を観たいという消費者も多いんです。」とDisney +の需要の大きさを強調しました。

「劇場公開なのか配信なのかは消費者の方々が決めることであって、みなさんの決定が私たちの変化を導くことになります。今は非常に多くの方がDisney +への支持を表明してくださっています。私たちは消費者のみなさんが求めるところに進みたいのです。」

ディズニーの姿勢の在り方と今後の映画館との関係がどうなっていくのか。そして映画館は従来のシステムで生き残ることができるのでしょうか。

ディズニー、『ムーラン』以降も新作映画をDisney +で配信する計画がある模様 ー ヘルプセンターが証言2020年8月5日、ディズニーは、実写版『ムーラン』を自社SVODサービス「Disney +」にて29.99ドルで配信リリースすることを...

source : Disney, CNBC

CINEMATRONIXをFOLLOW!!