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ディズニーのマーベル・スタジオ買収には反対の意見もあった「あまりにもエッジが効きすぎている」

2008年の『アイアンマン』からMCUのプロジェクトをスタートさせたMARVEL STUDIOSは、わずか11年で「映画史上最も売れた映画」を作り出し、今や総興行収入180億ドルを超えるメガヒットメーカーになりました。



ですがそんなMARVEL STUDIOSも、設立当初は莫大な予算と10年以上にわたる超長期的な計画から、業界内では失敗すると思われていたようです。ディズニーCEOのボブ・アイガー氏は今週出版した自伝『Ride of Lifetime』のなかで当時の様子をこう振り返っています。

「(元ディズニーCEOの)マイケル・アイズナーの下で働いていた頃、私はランチミーティングに参加しました。そこでマイケルはMARVEL STUDIOSを買収するというアイデアを思いついたんです。ですが周りの数人の幹部が「MARVELは尖りすぎている。ディズニーのブランドを傷つけることになる」と言って反対しました。」

当時はマーベルやDCコミックスなど、スーパーヒーロー映画は今のようにファンが多いジャンルではなく、「全てのファミリーに愛されるコンテンツを提供する絶対的なブランド」という当時のディズニーのイメージにそぐわないという理由から買収を見送られていました。ですが当時のCEOマイケル・アイズナーは、大人向けのコンテンツも作ってブランドの拡張化を図るべきだと主張していたのです。

「当時、マイケルはよくわかっているなと感じていました。ですがブランドに対する否定的な反応や批判を彼は1人で引き受けてしまったんです。」



2005年マイケル・アイズナーに代わってCEOとなったボブ・アイガー氏は、2009年にMARVEL Entertinmentを42億2000万ドルで買収、この中には後の大ヒットメーカー、ケヴィン・ファイギ氏率いるMARVEL STUDIOSの所有権も含まれていました。わずか10年でこれほどの企業に成長することをボブ・アイガー氏は予想していたのでしょうか。

「(MARVELの買収は)戦略的な面から見れば完璧です。この5000を超えるキャラクターの宝庫によって、ディズニーはベストを尽くせるようになりました。」

ディズニーはその後アニメーションスタジオの「ピクサー」、ジョージ・ルーカスの「ルーカス・フィルム」を買収し、そして『アバター』や『インディ・ジョーンズ』を擁する「20世紀フォックス」を買収しました。今年から始まるディズニーの新たなサービス「Disney +」は、ディズニーが抱える「圧倒的なコンテンツ力」をフルに発揮できる渾身のサービスになると見られています。

「Disney +は、当社にとってエキサイティングな新時代への大胆な一歩です。消費者のみなさんは、ディズニーの特徴とも言える創造的なコンテンツ、そして信じられないほどのラインナップに直接つながることができます。当社の比類なきストーリーテリング、最愛のブランド、象徴的なフランチャイズ、最先端のテクノロジーの組み合わせによって、Disney +は動画ストリーミング市場で抜き出たものとなり、消費者と株主の両方に大きな価値をもたらすと確信しています。」

Disney +は11月12日よりアメリカでサービス開始、日本でのサービス開始日は未定

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source : Comicbook.com

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