最近では『ジュラシック・ワールド』シリーズや『猿の惑星』シリーズなど、往年の名作映画のリブートが多く制作されており、先日公開された『ターミネーター : ニュー・フェイト』や現在制作中の『マトリックス4(仮題)』、トム・クルーズ主演の『トップガン : マーヴェリック』といった、これまた名作映画の「続編」が前作から時を経て新たに制作されている傾向にあります。
これまでロバート・ゼメキス監督による名作SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)』もリブート、もしくは続編の計画が噂されていましたが、ゼメキス監督と共に共同執筆を務めたボブ・ゲイル氏はこれらの噂を否定、BBCニュースのインタビューの中でリメイクや続編の可能性は無いことを明らかにしました。
「皆さんは、自分の子供を売春させませんよね。それは間違ったことですから。『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(1990)』の最後に”THE END”って言葉を加えてますし、マイケル・J・フォックスは映画を撮影できるような状態じゃありません。誰もパーキンソン病にかかったマーティ・マクフライを見たくないでしょうし、かといって彼以外が演じるマーティ・マクフライも見たくないと思いますから。」
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は主人公マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)が親友の科学者エメット・ブラウン博士(クリストファー・ロイド)の実験を手伝ったことからタイムスリップに巻き込まれてしまう物語。過去、未来、過去を描いた全3作が公開されています。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の関連作品を制作するにはゼメキス監督とボブ・ゲイル氏両名の許可が必要という条項を契約書に盛り込んでいることを明らかにされており、これまでボブ・ゲイル氏やゼメキス監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのリブートや続編の制作について何度も交渉されてきました。以前ゼメキス監督は「ボブと僕が死ぬまでリメイクはありえない。その後は、僕らの遺産管理団体が阻止する方法を見つけなければ、きっと作られてしまうだろうけど」と、ボブ・ゲイル氏同様にリブート、および続編の制作についてはその可能性を否定しています。
エメット・ブラウン博士を演じたクリストファー・ロイドは「最初の3作品と同じように、ストーリーを拡張できるいいアイデアがあれば」と前向きな姿勢を示していましたが、どうやら実現は難しそうですね。
source : BBC News