映画史上「最も完成度の高い映画」とも言われる『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。1985年のシリーズ第1作の公開から35年の時を経た今なお愛されて続けている名作SF映画です。ただそんな最高のエンターテイメント作品『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にも「ある疑問」が残っています。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はマイケル・J・フォックス演じるマーティ・マクフライがクリストファー・ロイド演じるドクの発明したタイムマシン(デロリアン)に乗って、自分が生まれる前の過去にタイムスリップしてしまう物語。マーティは若き日の父親ジョージを交通事故から救ってしまったために、未来では自分が生まれておらず存在が消滅してしまうことに気づきます。マーティは自分を「カルバン・クライン」と名乗り、臆病者のジョージと若き日の母親ロレインを付き合わせる手助けをし、ドクの力を借りて元の時代に戻るのでした。
ここで浮かぶ疑問、それは父ジョージと母ロレインは息子のマーティが大きくなった時、2人が付き合うきっかけになった「カルバン・クライン」にソックリとは思わなかったのか、ということです。ジョージはカルバンに恋愛相談していましたし、ロレインに関してはカルバンに恋までしています。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で脚本を手がけたボブ・ゲイルはThe Hollywood Reporterにて、この疑問について「もっともな」解説をしています。
「まずジョージとロレインがカルバンに出会ったのは17歳の時で、カルバンがその時代にいたのは8日間だけだってことを覚えておいてください。それから何年経っても、その時出会った面白い友人に関しては覚えているかもしれませんね。ですが、僕自身自分の高校時代を振り返って、1学期の間しか登校してなかった同級生のことをどれぐらい覚えていたか自問してみました。もし写真とかがなければ、皆さんも25年後にはぼんやりとしか思い出しか残っていないんじゃないでしょうか。」
ジョージとロレインがカルバンに出会った後、2人は色々なことを経験しているでしょう。カルバンと過ごした日々はほんの一瞬の出来事です。皆さんは25年前に出会った人のことを覚えているでしょうか?僕は15年前の学生時代ですら、あまり話していない同級生の記憶は曖昧です。もしかしたら2人が25年前のことをあまり覚えていない可能性はあるかもしれません。
なんにせよ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が素晴らしい映画なのは間違いありません。4作目の製作についても噂されていますが、ボブ・ゲイルとロバート・ゼメキス監督はハッキリとこれを否定。ドク役のクリストファー・ロイドは「やるなら嬉しいですね。出たいですよ」とコメントしています。
source : The Hollywood Reporter