トム・ホランド演じるMCU版のスパイダーマンはソニー・ピクチャーズがこれまで公開してきた『スパイダーマン』シリーズと大きく違う部分があります。それはピーター・パーカーが自分をヒーローとして自覚するきっかけとなるベンおじさんの死が描かれていないことです。その代わりにMCU版『スパイダーマン』ではトニー・スタークがピーターの父親代わりの立ち位置、というのはMCUならではのアイデアでもあります。
『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』ではピーターのトニーに対する一方的な憧れが描かれ、『スパイダーマン : ホームカミング』では自分を認めてもらえない葛藤とピーターを心配するトニーの親心が垣間見えます。そして『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』でピーターを失ったトニーは明らかに悲しみ、『アベンジャーズ / エンドゲーム』では罪悪感を感じているトニーの姿があります。トニーはピーターと再会するとハグをするなど、この時にはお互いピーターにとってもトニーにとっても特別な存在になっていました。
そしてトニーは自分の命と引き換えに世界を救いました。ベンおじさんではなくトニー、描かれ方は違えどピーターが大切な人を失い、それがきっかけで成長するというのはこれまでの『スパイダーマン』シリーズと同じです。もっとも『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』でピーターはスパイダーマン史上かつてないピンチに陥ってしまうわけですが…
トム・ホランドが声優を務めるピクサー最新作『2分の1の魔法』のワールドプレミアにて、インタビュアーに「もしトニー・スターク、ベンおじさん、ピーターのお父さん、ピーターのお母さん、グウェン・ステイシー、このうちの誰か1人だけを生き返らせるとしたら誰にしますか?」と聞かれたトムは「それはやっぱりトニー・スタークですね」と答えました。
Watch live as hosts Sydnee Goodman and Max Scoville interview the cast and filmmakers of #PixarOnward at the world premiere in Hollywood. https://t.co/LjLNU6zeO8
— IGN (@IGN) February 19, 2020
「僕はロバート・ダウニー・Jrと仕事をするのが大好きなんです。彼とまた一緒に過ごすことができたらいいなと思ってます。きっと楽しいでしょうから。」
トムがマーベルと仕事を始めたばかりの頃、ロバートはトムを優しく指導したり、プライベートでも連絡を取り合うなど、「トニー・スタークとピーター・パーカーの関係はスクリーンの外でも同じです」と仲の良さを語るトム。トニー・スタークが今後のMCUで復活する可能性もゼロではないことも示唆されており、もしかすると将来2人の共演が見られる日が来るかもしれません。
もしくはMCUでは公に語られていないベンおじさんが登場するかも…?
source : IGN