映像革命を巻き起こしたキアヌ・リーブス主演のSF映画『マトリックス』シリーズ最新作『マトリックス4(仮題)』に、前3作でモーフィアス役を演じたローレンス・フィッシュバーンは続投しないことが明らかになりました。New York Magazineの中でローレンス本人が明かしています。
『マトリックス』はキアヌ演じる主人公トーマス・アンダーソン(ネオ)が、自分の生きる世界(仮想現実)とコンピューターが人類を支配する世界(現実)を行き来しながら、人類を解放するため戦いに身を投じていく物語。ローレンス演じるモーフィアスはネオこそがコンピューターの支配を打ち破る救世主だと信じ、仮想空間での身体の使い方や、カンフーなどの戦闘技術を授けたメインキャラクターの一人です。
かねてより『マトリックス4』にはキアヌの他、トリニティー役のキャリー=アン・モスの続投が報じられていましたが、ローレンスの出演については不明のままでした。この度ローレンスは「声をかけられていません」と述べたうえで「彼らの健闘を祈ってます。素晴らしい作品になることを願ってます。」と出演しないことを明かしました。
なぜメインキャラクターでもあるモーフィアスを演じたローレンスに声がかからなかったのか。その真相は不明ですが、『マトリックス レボリューションズ(2003)』の後を描いたゲーム「マトリックス オンライン」にてモーフィアスは射殺されてしまうという出来事が起きています。ゲームのストーリーが『マトリックス4』に繋がっているのかはわかりませんが、「マトリックス オンライン」をプロデュースしたのは映画版『マトリックス』を手がけたウォシャウスキー兄弟です。ゲームで描かれたストーリーと『マトリックス4』は繋がっているのでしょうか。
とはいえ、『マトリックス4』にはモーフィアス(ローレンスではない)が登場するだけでなく、同じく『マトリックス レボリューションズ』で死んだはずのトリニティ、さらには若い頃のネオが登場することが伝えられています。キアヌとキャリーは共に本作を「信じられないぐらい奥深くて素晴らしい脚本」「想像しうるかぎり最高の芸術性と完成度」と絶賛しているだけに、単なる『マトリックス』の前日譚を描くというものではなさそうです。
出演者にはキアヌ&キャリーのほか、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット=スミスが続投、新キャストとして『アクアマン(2018)』のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、『ゴーン・ガール(2014)』のニール・パトリック・ハリス、『Marvel アイアン・フィスト』のジェシカ・ヘンウィック、『アナと雪の女王』クリストフ役のジョナサン・グロフが出演します。
『マトリックス4(仮題)』は2022年4月1日に公開予定
source : The Wrap