『ヘレディタリー 継承(2018)』で衝撃の長編映画デビューを飾り、続く『ミッドサマー(2019)』も絶賛の評価を受けているアリ・アスター監督の次回作について新たな情報が明らかになりました。
カリフォルニア大学サンタバーバラ校によるオンラインでのインタビュー企画に出演したアスター監督本人によれば、現在「ナイトメア・コメディ」なるジャンルの映画に取り組んでいるとのこと。「悪夢のようなコメディ」とは一体怖いのか笑えるのか…そしていわゆる「ブラック・コメディ」とは違うのでしょうか。
また、内容については何も明らかにされていませんが、アスター監督によると「4時間ぐらいのR指定作品(17歳未満の観賞は保護者の同伴が必要)になる」とのこと。まだ撮影や編集も行われていない段階なのでどうなるかはわかりませんが、本当に4時間の長さになるとすれば、これまでのアスター監督の作品を顧みるに、さらなる恐怖が描かれることも考えられます。なお、『ミッドサマー』も本来は3時間45分に及ぶ長編作品だったことも明かされており、それが劇場公開版では2時間28分となり、のちに未公開シーンを含めた2時間51分のディレクターズカット版も公開されました。
ちなみにアスター監督は、韓国のSFコメディ映画『地球を守れ!(2003)』のハリウッドリメイク版でプロデューサーを務めることも発表されており、オリジナル版の大ファンだという監督は、この企画にも意欲たっぷりのようです。
「青春時代を思わせるような白熱したサスペンス、不条理なドタバタ劇、痛快な恐怖、そしてとても悲劇的な『地球を守れ!』は韓国映画の中でも特に注目すべき作品の一つでしょう。チャン監督が、このような象徴的な映画を現代の混沌とした社会を反映して、アメリカでリメイクする企画を計画していると聞いた時、我々はそのチャンスにすぐに飛びつきました。」
source : Daily Nexus , Collider