『猿の惑星』シリーズ最新作は現在順調に開発が進んでおり、まもなく制作に取り掛かれる状況にあると言います。監督を務める『メイズ・ランナー』シリーズのウェス・ボール監督がDiscussing Filmのインタビューの中で明らかにしました。
ボール監督によれば、同作は脚本家のジョシュ・フリードマンと定期的にZoomを介してミーティングを行い「前進し続けている 」とのこと。新型コロナウイルスの影響による自宅待機中、新たなインスピレーションを受けてアイデアに満ち溢れていたそうです。
本作に関しては、これがリブート作品になるのか、それとも『猿の惑星:創世記(2011)』『猿の惑星:新世紀(2014)』『猿の惑星:聖戦記(2017)』による前シリーズ3部作の続編になるのかは明らかにされていません。ですがこの度ボール監督は、「『猿の惑星』の続編のために何をするかということが僕にとって大きな課題でした」と述べたうえで、本作がどういう作品になるのかというヒントを残しています。
「最後の3部作は、現代の映画史に残るとても良くできた偉大な3部作の1つです。チャールトン・ヘストン監督のオリジナル版『猿の惑星(1968)』を尊重しながらも、現代的な感覚で描けていますから。シーザーは、時代を超えて語られるであろう偉大な映画のキャラクターの1人だと思います。ですから、それをフォローするためにはどうしたらいいのかって。」
「あとこれだけは言っておきますが、前3部作のファンの皆さんはご心配なく。前シリーズで原作を務めたリック・ジャッファと アマンダ・シルバーも参加していますし、脚本も同じくジョシュ・フリードマン。(前シリーズと)同じスタッフが関わっているんです。前3部作の一部になったような気分になりますが、それと同時にとてもクールな新しい作品を作ることができると思っています。」
前3部作を通して繰り広げられた人間と猿による戦争の中で、人間との和解と対立の間で揺れていたシーザー。ボール監督は前3部作で重要なテーマとして描かれていたシーザーの物語を継承しつつも、独自の手法で新たな『猿の惑星』ユニバースを拡張しようと試みていることが伺えます。「人々に愛されている『猿の惑星』という映画を、どうやって本当に素晴らしい映画にするかということに、頭を働かせてます。」
最後にボール監督は、本作の製作状況についてこう付け加えています。
「現在、巨大なアートチームが信じられないようなコンセプトアートを製作しています。脚本も前進し続けていますが、そっちはまだ時間がかかります。大部分がCGによる映画なので、わりと早い段階でバーチャル製作に入ることができると思いますよ。」
『猿の惑星』最新作、近いうちに何らかの動きがあるかもしれません。
source : Discussing Film