※本記事は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』本編の内容について触れています。
ハリウッド版『ゴジラ』シリーズの続編として公開された『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019)』は、ゴジラに加えて本家日本でも人気のキングギドラ、モスラ、ラドンといった怪獣が登場することで話題となりました。ハリウッドは東宝が誇る人気怪獣達を初めて映像化しただけでなく、オリジナルの怪獣も数多く登場させました。
その中でも最も人気があるのがベヒモスと呼ばれる巨大なマンモスのような怪獣。ブラジルで出現したベヒモスは、他の怪獣らと共に本作のラストでゴジラの元に集結、キングギドラを葬ったゴジラを真の王と崇めるようにひれ伏していました。マイケル・ドゥハティ監督は自身のInstagramでベヒモスのコンセプトアートを紹介し、その中で本作では語られていない詳細を明らかにしました。
「この映画のために作られた新しいモンスターの中で、僕はベヒモスが一番好きでした。ほとんどの怪獣は巨大な爬虫類や昆虫などをハイブリッドしたものなので、毛むくじゃらのマンモスや類人猿、ナマケモノなんかの特徴を組み合わせた新しいモンスターを作るのはとても楽しかったですね。それに、新しい怪獣のバックストーリーも色々考えていたんです。ベヒモスは必要に応じて二足歩行が可能で、爪で相手を殴りつけることができるとか、普段は巨大な木の上で群れで生活する温和な草食動物だけど、巨大な手錠や鎖を手足に付けて、かつて戦獣として使われていたことをほのめかそう、とか考えました。あと、お腹をさすってもらったり、キング・コングに毛繕いをしてもらったりするのが好き、とかね。」
ちなみに、ドゥハティ監督のお気に入りの怪獣はラドン。ギドラが倒されたことであっさりとゴジラに寝返ったことから、SNS上では「ごますりクソバード」や「イキリ翼竜」などと呼ばれファンからも親しまれています。
また、先日ワーナー・ブラザーズ(レジェンダリー・ピクチャーズ)は自宅待機を実践している人へ向けて『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の同時視聴イベントを開催、ドゥハティ監督はTwitterを通じて次作『ゴジラ vs コング(原題 Godzilla vs Kong)』に関する重要なコメントを残しました。
「ゴジラと潜水艦に立つモナークのメンバーのシーンは、とても重要なものでした。ついに、知的で好奇心のある生物としてのゴジラを描けるんですから。それは普通なら、キングコングのために取っておかれる特徴です。みなさんが考える以上に、ゴジラは賢く、また感情的なんだと思います。」
I think Godzilla is lot smarter and more emotional than people would assume.
— Godzilla: King of the Monsters (@GodzillaMovie) April 24, 2020
『ゴジラ vs コング』では、タイトル通りゴジラと『キングコング:髑髏島の巨神(2017)』で登場したキングコングの直接対決が描かれると思われます。物語の詳細は不明ですが、この度ゴジラの性格に言及していることから、おそらく怪獣同士の知性と感情がカギになるのかもしれません。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のラストで生存が明らかにされた怪獣は、前作『Godzilla(2014)』に登場した怪獣ムートー、巨大な蜘蛛のような怪獣スキュラ、岩のような皮膚を持つメトシェラ、など総勢15体。『ゴジラ vs コング』でこれら全部の怪獣を登場させるつもりなのでしょうか。ごますりクソバードがまたゴマをすることになるか?
『ゴジラ vs コング(原題 Godzilla vs Kong)』は2020年11月20日公開予定