MARVEL

[考察]サノスのスナップがもし現実で起きたらどうなるのか?実際に起き得ることを科学的に説明

アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』で6つのインフィニティ・ストーンを全て揃えたサノスは、スナップを実行して宇宙の全生命の半分を消し去りました。サノスは故郷の惑星タイタンが人口増加によって資源が枯渇し、飢餓に苦しんで崩壊していった経験から、全生命を半分にする事で宇宙にバランスをもたらそうとしたのです。

では実際、僕たちが住むこの地球の生命体がサノスのスナップによって半分になってしまったとしたら、地球はバランスの良い惑星になるのでしょうか?

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生態系が崩壊する

まずは人間から見ていきましょう。現在地球上に人間は約77億人いると言われており、この人間が半分も消滅したとしたら、これって地球にとって価値のある犠牲なんじゃないでしょうか?

答えはノー!

半分になった人口、つまり約39億人という数の人間が地球上に残るわけですが、これは1972年の地球上の人口とほぼ同じです。つまりそこから同じように生活したとしたら50年も経たずに元の77億人の人口に戻るわけです。比較的繁殖力が強いシカのような動物たちにも同じ事が言えます。

ですが絶滅危惧種と言われる動物たちはどうでしょうか。

地球上に400頭ほどしか残っていないと言われるスマトラトラがもし半数になってしまったら、その個体数を維持できずに絶滅すると言われています。同じく絶滅の危機に瀕しているサメ、鷹、ヒョウといった捕食者達も絶滅すると思われます。そして本当の問題はこの食物連鎖のトップにいる生物が消えてしまった時に起こります



例えば1924年にアメリカ政府はイエローストーン国立公園からハイイロオオカミを絶滅させました。ハイイロオオカミがいなくなったためにそれまで捕食されていたヘラジカは爆発的に増え、周辺の植物を食い散らかしてしまいました。サノスのスナップによって全ての植物も半分になっていたとすれば、状況は悪化しますね。

もちろん多くの植物個体群は絶滅の危機に瀕してはいません。ですが花の咲く植物の90%は動物の媒介によって繁殖すると言われています。ですが、ミツバチやフルーツコウモリといった地球上の全ての花粉媒介者も半分になったとしたら、植物がうまく繁殖しない可能性があります。

ご存知のように、植物が枯れてしまうと食物連鎖が成り立たずに生態系は崩壊します。サノスのスナップで人類が39億人生き残ったとしても、絶滅危惧種である捕食者の絶滅をきっかけに草食動物が増え、植物は減る一方、さらに人類は元に戻るように増えていくバランスなんて全然もたらされていません!

サノスはスナップの後こうなることも計画の中にあったのでしょうか。今後インフィニティ・ストーンのような危険なアイテムが登場しないことを祈るばかりデス。

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source : Business Insider

 

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