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[閲覧注意・ネタバレ]『ヴェノム : レット・ゼア・ビー・カーネイジ』衝撃のポストクレジットシーンの内容を解説

スパイダーマンの宿敵であり、マーベル屈指の人気を誇るダークヒーロー、ヴェノムの誕生を描いた『ヴェノム』シリーズ。その続編となる『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』が、10月1日をもって一足先に本国アメリカで公開されました。レッドカーペットでいち早く本作を鑑賞していた関係者らによれば、本作の評価は上々であり、かつ「ポストクレジットシーンは必見」というコメントも寄せられていました。本記事ではそんな「必見」のポストクレジットシーンで何が描かれていたのか、その内容とそれが意味することについて書いています。

現在『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の日本での公開予定日は2021年12月3日。当然ポストクレジットシーンにはマーベルお約束のサプライズが盛り込まれているため、ここから先の閲覧は自己責任でお願いします

SPOILER ALERT!

※本記事は『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』に関する重大なネタバレについて触れています。閲覧にはご注意ください。



『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は、ヴェノムを宿す主人公エディ・ブロックと凶悪シンビオートを宿す連続殺人鬼クレタス・キャサディ&「叫び声」であらゆる物を破壊するとされる新ヴィランのシュリークとの死闘を描く作品。

本作のポストクレジットシーンにて、クレタスらを打ち負かしたエディとヴェノムはサンフランシスコを離れ、身を潜めて生活している様子が描かれています。テレビを観て時間を潰している最中、エディとヴェノムはどちらの方が賢いかという議論に発展すると、ヴェノムは「800億光年にわたって蓄積されてきた宇宙の知識はお前の小さな脳みそを爆発させる」と言い放ったその瞬間…突然エディとヴェノムの周りの空間が歪み、2人は別の部屋に移動、そこのテレビにはデイリー・ビューグルのレポーター、J.ジョナ・ジェイムソン(J・K・シモンズ)がピーター・パーカー(トム・ホランド)の正体を明かし、殺人犯として報道しているのでした。ヴェノムはピーターが映る画面を舐めながら「この男…」と言って幕を閉じるのでした。

エディ達が移動した(ヴェノムの頭の中を見た?)のはMCU作品『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム(2019)』のラストのシーン。つまり『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』と同時期に起きていたということ、そしてかねてより望まれていたヴェノムとスパイダーマンの顔合わせ、ひいてはSSU(Sony’s Spider-Man Universe)とMCUのクロスオーバーが正式に決定したことを意味します。

問題は2人がいつどのようにして出会うかということですが、現時点では大きく3つの可能性が考えられます。



1つ目は2021年12月17日に公開予定の『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』。公開された予告映像からも明らかにされているように、本作ではマルチバースの扉が正式に開いており、サム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズのグリーン・ゴブリンやドクター・オクトパスが登場、加えてトビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドら別次元のスパイダーマンの登場の噂もあります。エディらが移動したのは『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』のラストシーン。そこには帰り道はありませんでした。もしかすると『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』まで、MCUの次元に身を潜めているのかもしれません。

2つ目は『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題 Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』。『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』同様、こちらもマルチバースを追求する物語だからというのもありますが、個人的には監督がサム・ライミだということが理由に挙げられます。ご存知のようにライミ監督は『スパイダーマン3(2007)』で一度ヴェノムを登場させていますが、ヴィランを詰め込みすぎたためか作品に対する評判はあまり良くありませんでした。

それもそのはず、本来ライミ監督はトーマス・ヘイデン・チャーチ演じるサンドマンを中心に物語を描きたかったのに対し、ソニー・ピクチャーズが作品にヴェノムを登場させるように要求したため、スパイダーマンの宿敵であるはずのヴェノムの作り込みが中途半端な形で終わってしまったためです。『スパイダーマン3』の公開から15年、再びマーベル映画を監督することになったライミ監督に、2度目のヴェノム登場に挑戦してほしいと思うのは僕だけでしょうか?



そして3つ目は『ヴェノム3』。かねてよりSSUの最終的な目的は「シニスター・シックス」の映画化であると噂されており、前述の『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』で登場するグリーン・ゴブリンやドクター・オクトパスらに加え、公開を控えている『モービウス』、さらに『クレイヴン・ザ・ハンター(原題 Kraven the Hunter)』の製作が決定するなど、スパイダーマン関連のヴィランを続々と登場させようとしているのは明らかです。

主演で今作の原案にも関わっているトム・ハーディも「すでに3作目のアイデアはある」と発言していますが、「シニスター・シックス」を結成できるほどのヴィランを紹介した後に『ヴェノム3』でスパイダーマンと対峙するのかもしれません。

どれも推測の域を出ませんが、まずは年末に控える『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』をしっかりと見届けましょう!

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