ディズニーの一大フランチャイズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは、現在6作目となる最新作の制作が進められていると言われていますが、これまで主演を務めてきたジョニー・デップの出演の可能性をめぐって大きな議論が巻き起こっています。
事の発端となったのは2016年から続いている、ジョニー・デップとその元妻アンバー・ハードのドロ沼裁判。アンバーはジョニーに家庭内暴力を振るわれたと主張して、2016年に裁判を起こしたものの一旦は示談で収束、ですがアンバーはその告発をきっかけに仕事を下ろされたことや脅迫メールが殺到したこと、世間から厳しい視線を浴びたことを主張した文書を公開しました。
そして今度はジョニー側が、2019年にアンバーの主張を完全に否定した上で「仕事に影響を与えた」として名誉棄損の損害賠償を求める裁判を起こし、2人の関係は再びドロ沼化しています。
こうした背景から『パイレーツ・オブ・カリビアン』を制作するディズニーは、6作目となるリブート作品には2003年のシリーズ第1作から主演を務めてきたジョニーを起用しない方向で話を進めていると伝えられていました。
ですがオンラインで署名活動を行えるサイトchange.orgではジョニーのジャック・スパロウとしての復帰を求める署名活動が行われており、本記事執筆時点(2020年3月3日)ではすでに17万4000人近いファンからの署名が集まっています。
発信者のリザ・シッディーキーによると「ジョニー以外の誰かが演じるジャック・スパロウなんて想像できない。ディズニーは興行収入のためにリブート作品を制作しようとしていますが、彼がいなければ『パイレーツ・オブ・カリビアン / 最後の海賊』の興行収入を上回ることもできないでしょう」と指摘しています。
『パイレーツ・オブ・カリビアン / 最後の海賊(2017)』はシリーズ5作目にして、シリーズで最も興行収入が悪かった作品。ディズニーはマンネリ化しつつあった『パイレーツ』シリーズにジョニーの登場しない「新しい風」を吹き込むことで、フランチャイズの再活性化を図っているようですが…
またchange.orgではDCコミックス作品『アクアマン(2019)』に出演したアンバーを続編の『アクアマン2』に出演させないという署名活動も行われています。ジョニーとアンバー、それぞれの起用に今回の署名活動は影響を与えるのでしょうか。
本作で脚本を務めるのはこれまで『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ4作品の脚本を務めてきたテッド・エリオットとエミー賞受賞のテレビドラマ『チェルノブイリ(2019)』の脚本を手がけたクレイグ・メイジン。監督やその他のキャストについては明らかになっていません。
source : change.org