『ヴェノム』に続くSSU(Sony’s Spiderman Universe)作品最新作『モービウス』が2022年4月1日より公開。本作の予告映像ではMCU作品『スパイダーマン : ホームカミング(2016)』のメインヴィランであるヴァルチャーことエイドリアン・トゥームスの姿が確認できることが話題となっていましたが、ヴァルチャーの登場は実際にどのような意味をもたらしたのでしょうか。本記事ではそんなヴァルチャーに関する疑問をまとめています。
※本記事では『モービウス』本編の内容について触れています。閲覧にはご注意ください。
『モービウス』のミッドクレジットシーンは突如夜空にヒビが入るシーンから始まります。これはMCU作品『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム(2022)』のラストで描かれた空と同じものでした。そしてエイドリアン・トゥームスという男が誰もいない刑務所の独房にいきなり現れ、釈放されるというニュースが流れます。 続くポストクレジットシーンでは、呼び出されたマイケル・モービウスがヴァルチャーのスーツを着たトゥームスと出会い、チームを組む話を持ちかけられるのでした。
なぜトゥームスは『モービウス』の世界に来たのか
これが最大の謎であり、結局作中で説明されることはありませんでした。おそらく『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』でのドクター・ストレンジの呪文に起因しているのだと考えられます。詳細は不明ですがあの呪文はストレンジが考えているよりも多くの人間に影響を与え、トゥームスのように次元間を移動させているのかもしれません。
トゥームスは自分がこの世界に来たのには「きっとスパイダーマンが関係している」と言いました。トゥームスは『ホームカミング』でスパイダーマンの正体を知っていましたが、ストレンジの呪文の影響によりピーターに関する記憶がなくなっているようです。ピーターに関する記憶があれば、この事象の原因がスパイダーマンではないとわかるはずですし、モービウスと組んでスパイダーマンに復讐しようとは思わないと思います。本来トゥームスが自分の犯罪を正当化したのは家庭を経済的に安定させるためでしたが、家族から引き離され別の世界に飛ばされてしまった今、その原因である(そう思っている)スパイダーマンを恨んでいるのでしょう。
ヴァルチャーのスーツはどこで調達したのか
ポストクレジットシーンでトゥームスはヴァルチャーのスーツを装着して登場しましたが、トゥームスが『モービウス』の世界にやってきた時は囚人服でした。
『ホームカミング』でのトゥームスのヴァルチャーのスーツは『アベンジャーズ(2012)』でのニューヨークの戦いの後に残されたチタウリの残骸からその技術を応用して造られたものでした。SSUの世界では過去にチタウリがニューヨークを侵略したのかは語られていませんが、明らかに強力なテクノロジーであることは間違いなく、トゥームスはマイケルに出会う前にこのスーツを得るための何らかのコネクションを築いていると考えられます。
見た目も『ホームカミング』の時のものとは異なるようですが、その出所や性能は今後語られるのでしょうか。
「シニスター・シックス」計画が起動か
かねてよりソニー・ピクチャーズは、スパイダーマンのヴィランによるチームアップ「シニスター・シックス」の映画化を計画していましたが、今回のポストクレジットシーンでその動きが本格化していることがうかがえます。
トゥームスが、マイケル・モービウスをチームに誘うあたりニック・フューリー的な役割を果たしているのかもしれません。すでに人気となっているトム・ハーディ演じるヴェノムも参加すると考えるのが妥当で、現在撮影中の映画『クレイヴン・ザ・ハンター』からクレイヴンが4人目のメンバーとなる可能性も濃厚です。