MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)に登場するサム・ウィルソン(ファルコン)の最大の武器は「EXO-7ファルコン」と呼ばれるフライトスーツ。劇中では空軍時代に培った格闘能力・射撃能力に加えて、このスーツを駆使して空中を舞い、高速飛行、空中からの銃撃、急襲からのキックを用いるなど多彩な戦法を見せています。ところがこの「EXO-7ファルコン」、これまでのMCUには2種類登場していたことにお気づきでしょうか?
サムが初登場したのは『キャプテン・アメリカ / ウィンター・ソルジャー(2014)』。本作で使用されたフライトスーツは空軍が試作していたプロトタイプのもので、フォード・ミード基地に保管されていたものをスティーブ(キャプテン・アメリカ)が奪い、サムに託していました。そして“インサイト計画”を阻止するための戦闘でサムはこれを駆使して活躍しますが、バッキー(ウィンター・ソルジャー)に破壊されてしまいます。その後、サムはフライトスーツの改良をトニー・スターク(アイアンマン)に依頼するのですが、先日アメリカにて発売された、MCUにおける裏設定が書かれた本「ワカンダファイル」の中に、サムがトニー宛に書いたという手紙が掲載されています。
「フォート・ミードにあった古いフライトパックは、一時的に機能したものの技術は時代遅れで、アップグレードする必要を感じています。まずは翼。空中で撃たれでもしたらお手上げなので、もう少し火力に耐えられるようにする必要があります。 キャップのスーツのような カーボンポリマー繊維はどうでしょうか?剛性と柔軟性を併せ持っていると聞きました。それとプロトタイプの飛行用ゴーグルは日差しと風を防ぐだけ。ここ数回のミッションを踏まえて、コミックのように戦場を広く見渡せるシステムを内蔵したAゴーグルにしたい。遠くの目標を区別するための光学システムを追加するというのはどうでしょう?それと戦場に飛び込む前に、事前に飛ばせる監視デバイスとかもあればいいな。強化されたチームとは違って俺はただの人間ですから。」
『キャプテン・アメリカ / ウィンター・ソルジャー』で超人血清によりスーパーパワーを持ったスティーブと共に戦いを乗り越えたサムは、今後のためにより十分な装備が必要であると考えたのでしょう。今後放送されるMCUドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題 The Falcon and the Winter Soldier)』は『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』の後の世界を舞台に、キャプテン・アメリカの盾を継承したファルコンとバッキーの新たな冒険を描く物語。サムの装備にも注目したいところ。