MARVELを代表するヒーロー・アイアンマンとDCコミックスを代表するヒーロー・バットマン。ヒーローとしてのスタンスは違えど、両者に共通するのはイケメンで金持ちだということです。
トニー・スタークもブルース・ウェインもスーパーパワーを持っているわけではないので、中身は普通の人間です。ですが彼らはその潤沢な資金にモノを言わせて、最新の技術と装備を駆使して悪と戦っています。
トニー・スタークがCEOを務めていたスターク・インダストリーズは、兵器や軍事衛星を製造して莫大な利益を生んでいた巨大軍需産業です。軍事事業から撤退を表明して引退したトニーの後は妻のペッパーがCEOを務め、二酸化炭素浄化計画などエコ事業を行っています。一方ブルース・ウェインが筆頭株主を務める大企業ウェイン・エンタープライズは、軍への機器の開発、ハイテク機器・金属・医療などの他、核融合発電への融資など手広く事業を展開しています。どちらも企業としては大成功しているように思えますが、はたしてどちらがよりお金持ちなのでしょうか?
アメリカの経済誌「フォーブス」は2013年に、映画やアニメ、小説といったキャラクターを純資産を計算し、ランク付けした「フォーブス・フィクション」を発表しました。そこでトニー・スタークは資産124億ドルで第4位、ブルース・ウェインは92億ドルで第6位にランクインしています。この差はどこにあるのでしょうか?
トニー・スタークはアイアンマンというヒーローでありながら、17歳でマサチューセッツ工科大学を首席で卒業するほどの優れた発明家です。アイアンマンのスーツはもちろんのこと、最先端の人工知能J.E.R.V.I.S.や半永久発電機関アーク・リアクターなど様々なデバイスを作り上げました。CEOとして事業に携わっていないとはいえ、トニーの発明はスターク・インダストリーズの事業に大きな収入をもたらしています。
ブルース・ウェインはというとウェイン・エンタープライズの事業に関わることはあまりありません。事業は代表のルーシャス・フォックスが行っており、技術開発などのバットマンとしての活動費は「在庫処分費」と言う形で会社から出してもらっています。トニー・スタークと違って、自分がバットマンであることを世間に隠しているため、普段ブルースは病院や孤児院に資金を提供する慈善活動を行うことが多いです。
「フォーブス・フィクション」は個人の所有する資産も計算に入れているので、トニーが所有する全アイアンマンスーツやテクノロジーのことを考えると、ブルース邸の地下にあるバット・スーツやバット・モービルよりもはるかに高価ですね。これはトニーが市民を守るために毎日開発に明け暮れ、情熱を注いだゆえの結果でしょう。ブルースはその頃チャリティーイベントのパーティーに出ていたのかもしれません。
ちなみに「フォーブス・フィクション」で1位にランクインしたのはディズニーキャラクター、ドナルド・ダックの伯父スクルージ・マクダック(総資産654億ドル)。
source : Forbes