『LOGAN ローガン(2017)』に登場した、ウルヴァリンの遺伝子から作られたクローンの少女ローラ(X-23)。物語の大きな鍵を握る重要なキャラクターですが、そんなローラを演じた当時若干11歳だったダフネ・キーンは、この役をウルヴァリン演じるヒュー・ジャックマンを殴って勝ち取っていたことが明らかになりました。
Comicbook.comが主催した『LOGAN ローガン』の同時視聴イベントに出席した監督のジェームズ・マンゴールドは「あの素晴らしいダフネ・キーンがいなければ、この映画は作れませんでした。映画の後半は状況が逆転して、病に苦しんで、自信をなくしていくローガンに代わって彼女が映画を引っ張っていきます。もちろん、映画の最後を担うのは彼女ですしね。」とリアルタイムでTwitterに投稿し、ダフネの演技力を絶賛しました。
There's no way this film works w/o the remarkable Daphne Keen. By the film's 2nd half, the tables have turned & she is carrying the entire movie as Logan has retreated in sickness & self doubt. & of course, she holds the final frame. #Logan #QuarantineWatchParty @ComicBook
— Mangold (@mang0ld) May 28, 2020
そこに主演のヒューが「マンゴールドがローラのキャラクターを考えた時、この映画は本質的に家族を描くものになったんです。ですが適した配役が見つかるか心配していました。ダフネ・キーンに会うまでは。」とコメント、そしてダフネとオーディションで出会った日のことをこう振り返っています。「オーディションの初日、彼女は僕の腕を本気で殴ったんです。次の日にはアザができていました。即決でしたね。」
When @mang0ld came up w the character of Laura, and that the movie was in essence about family we were worried about finding the right fit. Until we met @DafneKeen. The first day we auditioned her … she punched me in the arm so hard, I was literally bruised the next day. Hired.
— Hugh Jackman (@RealHughJackman) May 28, 2020
子供とはいえ大物俳優を本気で殴るなんて普通はビビってできませんよね。その負けん気の強さが決め手になったのでしょうか。なお『LOGAN ローガン』公開後、ローラを主役とした新たな『X-MEN』スピンオフ作品の製作も決定していることが伝えられていましたが、今回マンゴールド監督から進捗状況については伝えられていません。「『LOGAN ローガン』の雰囲気を残すか、それとも新しいジャンルに挑戦するか検討中です」と語られていましたが、はたしてどうなるのか…
ちなみにダフネの出演する映画作品は現時点で『LOGAN ローガン』のみ。その後はドラマ『ダーク・マテリアルズ / 黄金の羅針盤(2019)』にて主演を務めており、今後の活躍がさらに期待されます。