『ジュラシック・ワールド』シリーズやオリジナル『ジュラシック・パーク』シリーズでも登場している恐竜ヴェロキラプトルに関する最新の研究結果から、ラプトルの習性が映画で描かれているものとは異なる可能性があることが明らかになりました。Popular Mechanicsが報じています。
最新の研究結果によれば、ラプトルは群れで生活していた可能性は低く、狩りは単独で行われていたとの考えを示しています。
「現在生きている恐竜と言われる「鳥類」と、その親戚にあたる「ワニ類」は、通常集団で狩りをしませんし、自分たちより大きな獲物を狩ることはほとんどありません。」論文の著者であるジェセフ・フレデリクソン氏はこのように語っています。「協調して行われる高度な狩猟戦略は、現代の古脊椎動物(爬虫類の一群)においてもほとんど観察されていません。」
また、最新の研究では「安定同位体分析」という方法を使って、ラプトルに似た白亜紀初期の恐竜デイノニクスの歯の化石を調べたところ、若い個体と大人の個体とでは異なる食生活をしていたことが判明、群れで狩りをしていたとは考えにくいと結論づけたそうです。
「これは親が子供に食べ物を与えない生き物であることを示しています。つまり彼らは異なるものを食べていたということを意味します。」
映画『ジュラシック・ワールド』ではクリス・プラット演じるオーウェンと信頼関係を築き上げ、オーウェンを助けるため集団でインドミナス・レックスに襲いかかるといった様子が描かれていましたが、実際にはこんなことはあり得ないということです。また他の研究によれば、ラプトルは全身に羽毛が生えており、前脚には大きな翼の生えたより鳥に近い姿だったとも言われています。
シリーズ最新作となる『ジュラシック・ワールド / ドミニオン(原題 Jurassic World : Dominion)』は2020年2月25日に撮影が開始されたものの、約2週間後に新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、撮影中断を発表。製作のユニバーサル・ピクチャーズは状況を注視しながら今後数週間以内に撮影の再開時期を決定するとしていましたが、未だ再開の目処は立っていません。現在はリモートワークで可能な作業を進めており、キャストは自宅待機を満喫しているようです。
『ジュラシック・ワールド / ドミニオン(原題 Jurassic World: Dominion)』は2021年6月11日公開予定
source : Popular Mechanics