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トム・ハンクス『フォレスト・ガンプ』で最も有名なあのシーン、撮影するために自腹を切っていた

世代を超えて語り継がれる名作『フォレスト・ガンプ / 一期一会(1994)』。そんな名作の裏話について、テレビ番組「In Depth with Graham Bensinger」に出演したトム・ハンクスが明かしています。

『フォレスト・ガンプ / 一期一会』は、ウィンストン・グルームによって1985年に刊行された同名小説をもとに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督によって映画化されたヒューマンドラマ。人より知能指数が劣るも、純粋な心で数々の大成功を収めていくフォレストの半生を描いた本作は第67回アカデミー賞作品賞、そして第52回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞を受賞しました。

ハンクスが言及したのは『フォレスト・ガンプ』の作中にて主人公フォレストが、理由もなく突然全米を走って横断するというシーン。作中で多くの人がフォレストに影響を受けたように、世界中の観客に勇気を与えた本作でも屈指の名シーンの一つです。



ですがこのシーンの撮影には多くの費用がかかるため、当時のパラマウント・ピクチャーズはシーンをカットしてくれとゼメキス監督に伝えたそうです。ゼメキス監督が「このシーンはとても重要なんです。(興収的に)この作品は絶対に成功します。」と訴えかけるも「いや、無理だ」とスタジオは拒否。それでも諦め切れなかったゼメキス監督は、ハンクス本人に協力を求めたのでした。

「ロバートは”君はフォレスト・ガンプだ。君の演技なくしてこの映画はない。だから君には従業員としてではなく私の協力者として話をしたいんだ。”と言ってきたので”いいですよ。それでどうしたんです?”と答えたんです。すると“走るシーンはこれぐらい金額が掛かるんだ”とロバートに言われました。金額は決して安くはありませんでしたが、“分かりました”と返事をしましたよ。すると、ロバートがスタジオ側に“費用は二人で分割して負担するので、更に収益を分けてください”と伝えたところ、スタジオは“素晴らしい、問題ありません”と応じてくれました。我々にとっても良い決断でしたね。」

なお撮影が決まった後日、スタジオから「天候問題は保険適用外です。撮影は出来ません」と言われたハンクスは、ロバートと一緒に「僕たちが保険費用も支払います」と伝えたそう。高額な自腹を切ってまで撮影を行った結果、ハンクスとゼメキス監督は『フォレスト・ガンプ』で約4000万ドル(約42億円)を受け取ることになったと言われています。

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source : In Depth with Graham Bensinger

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