MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)最新作『ドクター・ストレンジ / マルチバース・オブ・マッドネス』が2022年5月4日よりいよいよ日本で公開となりますが、その前日となる日本時間5月3日にハリウッドでプレミア試写会が行われました。
事細かに覚えていない部分もあるため物語の詳細は記載しませんが、本記事では一足早く『ドクター・ストレンジ / マルチバース・オブ・マッドネス』本編の大まかな内容とファンが気になっているであろうサプライズについて簡潔に紹介します。
※本記事は『ドクター・ストレンジ / マルチバース・オブ・マッドネス』本編の内容について触れています。閲覧にはご注意ください。
・物語は(別次元の)ストレンジと新キャラクターのアメリカ・チャベスが紫色のユニバースの中を悪魔から逃げるシーンから始まる。「ヴィシャンティの書(『ワンダヴィジョン』で紹介されたカオスマジックについて書かれた「ダークホールド」と対をなす魔導書)」を回収しようとする2人だが、ストレンジは悪魔に刺され絶命。チャベスはポータルを開いてストレンジの遺体と共に次元を移動する。そしてストレンジは、それがすべて夢であったと思いながらベッドで目を覚ます。(このストレンジがMCUのタイムラインのストレンジ)
・元カノ、クリスティーンの結婚式に出席するストレンジ。バーでクリスティーンと語り合うストレンジは明らかにクリスティーンと別れたことを後悔している様子。
・その時、外から悲鳴が聞こえ、ストレンジは着替えてバルコニーから飛び降りる。そこにいたのはガルガントスで、追われていたチャベスを助けたストレンジはウォンと共闘してガルガントスを撃破。ピザ屋でチャベスから多元宇宙を移動できる能力を狙われて追われていること、そして別次元のストレンジの遺体という証拠を目にしたストレンジとウォンはカマータージで彼女を保護することにする。この時スパイダーマンについての話題もちょっと出る。
・チャベスから「ヴィシャンティの書」の存在を聞いたストレンジは、助けを求めてワンダの元を訪ねる。チャベスの事を話し、協力してほしいと頼むストレンジだがそこでワンダの異変に気づく。すると周りの景色が変わり、辺りは赤いルーン文字で囲まれている。ルーン文字の結界の中にいるため魔術が使えないストレンジに、チャベスを渡さないとカマータージにいる人間を皆殺しにすると脅すワンダ(厳密にはダークホールドで闇落ちしたスカーレット・ウィッチ)。
・そこから逃れてカマータージに戻ったストレンジだが、飛んで後を追ってきたワンダ。ワンダは子供達に会うためチャベスの能力が狙いだったが、ストレンジの「子供は幻だ」発言にブチギレ。カマータージの人間を次々と殺し始める。ストレンジはチャベスと共にポータルの中に飛び込み別のユニバースへと避難する。
・別のユニバースに着いた2人は、(この世界の)サンクタムを目指すことに。ちなみに途中通りかかったピザ屋でブルース・キャンベル(サム・ライミ監督版『スパイダーマン』シリーズ全作に役柄を変えて登場している)のカメオ出演がある。このユニバースのストレンジはサノスを倒すために自らを犠牲にしていおり、ストレンジに代わってソーサラー・スプリームなっているのはモルドだった。2人にお茶を振舞うモルド。ストレンジは自分達が別の次元からやって来たことを伝えると「それは禁じられていることだ」と怒られる。その時2人の意識がなくなる。お茶には毒のようなものが入っていた。
・目を覚ました2人はイルミナティの議会場にいた。そこではクリスティーンが働いている。モルドはイルミナティがストレンジから話を聞いて裁くと言う。ロボットに連れられた先にいたイルミナティのメンバーはプロフェッサーX、キャプテン・カーター、キャプテン・マーベル(マリア・ランボー)、モルド、リード・リチャーズ、ブラックボルト。なおリード・リチャーズ役は噂通りジョン・クラシンスキー、ブラックボルト役は『インヒューマンズ』と同じくアンソン・マウント。このユニバースのストレンジがどのように最期を迎えたのかがプロフェッサーXの能力によって映し出される。
・一方、MCUのタイムラインでは闇堕ちしたワンダが自らの精神を離脱させて、ストレンジ達が逃げたユニバースに存在するワンダに憑依させようとしていた。そのユニバースのワンダは子供たちと平和に暮らしていた。そして乗り移ったワンダは子供達を見たことで子供達をMCUのユニバースに連れ戻す決意を一層固めることに。その時カマータージの生存者がダークホールドを破壊、ワンダは生存者を焼き殺し、ウォンにダークホールドの代わりになる呪文の在り処を教えないと人質を殺すと脅す。ダークホールドが生まれたワンダゴア山の存在を聞いたワンダはウォンにそこへのポータルを開かせ、ウォンと共に移動する。
・ストレンジを殺すべきか元のユニバースに帰すかで議論していたイルミナティ達のもとに(乗り移った)ワンダが襲来。チャベスの姿を確認して捕まえようとするとイルミナティ達が立ち塞がるが、ワンダは圧倒的な強さで彼らを一蹴。隙を見てチャベスとストレンジはクリスティーンに連れられて地下へ。そこにはユニバース間を行き来できる扉があった。その扉の先には冒頭で登場したヴィシャンティの書があり、ストレンジ達はそれを入手する。チャベスのポータルで脱出を試みるがそこにワンダが登場、チャベスが捕われてしまう。そしてストレンジは別のユニバースへ飛ばされてそこでダークホールドによって闇堕ちしたストレンジと出会う。
・悪のストレンジは黒魔術によって自分の世界を崩壊させており、額に第3の目があった。悪のストレンジの逆恨みから始まった闘いはストレンジの勝利。そこに駆けつけたクリスティーン。早くMCUのユニバースへ戻りたいストレンジだが戻る方法がわからない。そこでワンダが別のユニバースのワンダに意識を憑依させたように、ストレンジもMCUのユニバースにある別次元のストレンジの遺体に意識を移すことを思いつく。ダークホールドを読み、それは黒魔術であり唯一の方法であると知るとストレンジはその魔術を実行する。
・MCUのユニバースのカマータージに置いてあったストレンジの遺体が動く。ワンダの行方を聞いたストレンジはワンダゴア山へと向かう。ストレンジとワンダの対決。ストレンジ達が劣勢になり、ワンダはチャベスの能力を奪おうとするがチャベスが覚醒。自在にポータルを開けるようになったチャベスがワンダを別のユニバースに飛ばす。
・ワンダが子供達と幸せに暮らすユニバースへ行く。そこで(闇堕ちした)ワンダはそのユニバースのワンダを殺そうとするが、そこを子供達に見られてしまう。子供達に怯えられ泣き出した(闇堕ちした)ワンダに対して、(殺されかけた)ワンダが「子供達は私が愛する」と言う。自分の行いが間違っていることに気づいたワンダはワンダゴア山に戻り、2度と過ちを起こさないよう自らと共に城を破壊する。ワンダの生死は不明。
・戦いが終わり、チャベスはストレンジとウォンとカマータージで暮らしている。ニューヨークに戻ったストレンジは散歩に出ると突然痛みを感じて倒れてしまう。するとストレンジの額には第3の目が開き始めていた。
・ミッドクレジットシーンはストレンジの元へシャーリーズ・セロン演じるクレアが登場。別のユニバースを助けて欲しいと頼む。
・ポストクレジットシーンはブルース・キャンベルがジョークを言う。