2016年12月に亡くなったレイア・オーガナ役キャリー・フィッシャー。『スター・ウォーズ』の歴史において超重要なキャラクターを演じてきました。『スター・ウォーズ』シリーズ完結作『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』には『スター・ウォーズ / フォースの覚醒(2015)』の時に撮影されたレイアの未使用の映像が用いられています。
ところがアメリカのYahoo!によると、キャリー・フィッシャーの実の娘ビリー・ロードが本編の一部で母に代わってレイアを演じていたことが明らかになりました。
※本記事は『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』本編の内容について触れています。まだご覧になっていない方はご注意ください。
視覚効果スーパーバイザーのパトリック・タバック氏が語るところによれば、キャリーの娘ビリー・ロードがレイアを演じたシーンとは、本編の中盤でフォースゴーストとして登場したルークがレイにレイアのライトセーバーを渡す際に映される、若い頃のルークとレイアが修行に励んでいる回想シーンにあったと言います。監督のJ・J・エイブラムスはこのシーンのレイアをビリーに演じるよう頼んだそうです。
「ビリーは自分の母親を演じたんです。みんな心を打たれていましたよ。彼女は母親の代わりにレイアを演じることを快く引き受けてくれました。それはみんなにとっても感動的なことでしたし、僕たちにとっても最高なことでした。誰かにレイアを演じてもらうとするなら(ビリーが)一番でしょう。あのシーンに合うレイアの映像を作るのは大変な作業でしたが、彼女とキャリーは似ているところが多いのでそこを活かすことができましたね。」
ちなみにこの時のルークは、ルーク役マーク・ハミル本人が演じており、CG技術で若返り処理が施されています。
脚本を手がけたクリス・テリオによれば、レイアの登場シーンには『スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還(1983)』の撮影後に保管されていたアーカイブ映像を参照し、それを元にビリーの演じたレイアと合成されたとのことで、パトリック・タバック氏と共に視覚効果スーパーバイザーを務めたロジャー・ガイエット氏はアーカイブ映像という限界のあるものを使用するという点において「ご覧いただいたものが、我々が作った全てですよ」と回想シーンを長くは作れなかったことを明かしています。
なお、前作の『スター・ウォーズ エピソード7 / フォースの覚醒(2015)』『スター・ウォーズ エピソード8 / 最後のジェダイ(2017)』に登場するレイアの登場シーンも、キャリーの顔以外はCG処理が施されているとのこと。
「未使用の映像から彼女の表情を取り出して、その周りにデジタルのキャリーを作っています。新しい衣裳、新しい髪形、新しいジュエリー。過去の映像を単純に編集で挿入したようにはしたくなかったんです。この映画だけの彼女にしたいと思いました。」
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は全国公開中
source : Yahoo!