MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)の新作映画『ブラック・ウィドウ』の劇場公開はまだ予断が許されない状況のようです。ウォルト・ディズニー・カンパニーCEOのボブ・チャペック氏がBloombergの中で語りました。
本来2020年5月に公開予定だった『ブラック・ウィドウ』は、新型コロナウイルスの影響による幾度かの公開延期を経て、現在は2021年4月29日(アメリカは5月7日の公開)に劇場公開を予定しています。
ワクチンの一般接種が始まっているアメリカでは、ロサンゼルスやニューヨークなど主要な都市の映画館が約1年ぶりに営業を再開し、少しずつ業界に回復の兆しが見えてきました。ですが医療専門家の間では「ワクチンを打っても1年後までは映画館は安全な場所ではない」という意見もあり、パンデミック前の状態に戻るにはまだまだ時間がかかるとも考えられています。
こうした状況を受け、チャペック氏は『ブラック・ウィドウ』の劇場公開について、「ギリギリまで様子を見る」姿勢でいると明かしています。
「私たちの置かれている状況も、条件も変わります。ほんの数週間前まで、ニューヨークやロサンゼルスの劇場は再開していませんでした。ですから、お客様の反応を見ながら、柔軟に対応していきたいと思っています。『ブラック・ウィドウ』であれ他のタイトルであれ、これらの映画がどのように市場に出てくるかについては、おそらくギリギリになってから判断することになるでしょう」
ちなみにDeadlineによると、業界では「『ブラック・ウィドウ』は一部劇場で公開され、その後Disney +で配信されるのではないか」との声もあるとのこと。プロモーションを行う時間を考えると、ディズニー側の言う”ギリギリ”はもうすぐそこまで迫っています。