ジェームズ・キャメロンの製作・脚本による『ターミネーター』シリーズの最新作『ターミネーター : ニュー・フェイト』が11月8日に公開されました。本作は1991年に公開された『ターミネーター2(1991)』の正式な続編として位置付けられており、新たな3部作を製作することをジェームズ・キャメロン監督は以前より明らかにしていました。
Colliderのインタビューの中でキャメロン監督は「今作(『ターミネーター : ニュー・フェイト』)ではその土台を作ったようなものです。より大きなテーマを2作目3作目で描きます。」と語り、「僕が(『ターミネーター』の脚本に)戻ってきた大きなきっかけの一つは、人間と人工知能の関係を描けるからでした。」と壮大な構想を覗かせるコメントを残しています。
また、キャメロン監督は『ターミネーター:ニュー・フェイト』の原案を作ったチャールズ・イグリーとジョシュ・フリードマンらと共に、すでに映画3本分のストーリーを考えていると言います。
「3作目までのプロット(大まかなストーリー)はすでに完成しています。その作業に数週間を費やしたのは、自分たちの今後を考えたからです。だから自分たちを追い詰めることにはならなかったし、まだやりたいことをやる余地もある。すでにいろんな名案がありますからね。将来的にどんなことが起こるのか、ストーリーがどう転がっていくのかということは大まかに決まっています。」
どうやらキャメロン監督は『ターミネーター : ニュー・フェイト』を皮切りにして、「人間と人工知能の関係」というキャメロン監督らしいテーマを2作目、3作目でより深く掘り下げていくようです。
「同じ思想、同じ意志をもって、同じ人々が作れば、いくつもの映画にまたがるひとつの物語を生み出すことができます」と続編製作の実現に対して意欲的な姿勢を見せている一方で「『ターミネーター : ニュー・フェイト』は1作限りの独立した物語ですけどね」とも語るキャメロン監督。今後製作される(かもしれない)新たな3部作は、これまでとは全く異なるキャラクターで全く異なる時代設定で描かれるのかもしれません。
『ターミネーター : ニュー・フェイト』は現在公開中