先日Appleはカリフォルニアのスティーブ・ジョブス・シアターでiPhone 11をはじめとした新製品発表イベントを行いました。
なかでもAppleが新たに手がける動画配信サービス「Apple TV +」は、月額料金4.99ドル(日本では600円)という安さで独自のコンテンツを提供、NetflixやAmazonといった現在ストリーミングサービス業界の大手に大きく揺さぶりをかけるものとなりました。
Wedbushのアナリスト、ダン・アイブス氏によると現在ストリーミングサービス業界はまさに「コンテンツの軍拡競争状態」にあると言います。
「今回Appleは家を建てました。それに応じた価格も設定したので、次はコンテンツを満たす必要があります。」
そしてダン・アイブス氏の見立てではAppleによる大規模な買収が行われると予想しており、その買収リストは『ムーンライト(2016)』や『ヘレディタリー ~継承~(2018)』などで注目を集めるA24 Studio、ホラー映画『ソウ』シリーズでおなじみのカナダの配給会社ライオンズ・ゲートの他、老舗マスメディア企業メトロ・ゴールドウィン・メイヤーやソニー・ピクチャーズやNetflixの名前が挙げられています。
「(Appleに)足りていないものはコンテンツです。なのでコンテンツを大幅に強化してくると思いますよ。」
確かにソニー・ピクチャーズやNetflixを買収することができたならAppleは簡単にコンテンツを充実させることができます。また、取引の詳細は色々あるようですが、もしソニー・ピクチャーズを買収したとすれば、スパイダーマンの権利は自動的にMARVEL STUDIOSに戻ることになるようです。
Appleは過去に音響機材の会社Beats Electronicsを30億ドルで買収しましたが、これは音楽のストリーミングサービスApple Musicの展開が視野に入っていたためだと思われます。iPhoneやMacといった「製品」に加えて、Apple MusicやApple TV +のような「サービス」へと転換していくAppleは、すでに市場で安定したシェアを持つこれらの企業を買収して新たなサービス市場での基盤を固めるのではないでしょうか。
まぁソニー・ピクチャーズが簡単に会社を売るとは思えませんし、たとえ買収されるとしても実現にはまだまだ時間がかかります。とは言え、スパイダーマンがMCUに戻るための方法がまだ残されていることは嬉しいニュースですね!
source : Yahoo! Finance