3月中旬、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて数多くの映画やドラマの撮影が中断を余儀なくされており、エンターテイメント業界は甚大な被害を受けています。マーベル・スタジオやワーナー・ブラザーズといった大型のスタジオももちろん例外ではなく、どうやら撮影再開の見通しはまだ先になるようです。
イギリスの映画委員会やロサンゼルス市の委員会などでは、撮影現場での新型コロナウイルス感染拡大のリスクを最小限に抑えながら映画・テレビの撮影を再開するための安全規約が提出され、それぞれが撮影再開に向けて動いていますが、The Wrapによれば、まだ多くのスタジオがこの規約を遵守することは難しいとのことで、まだこれについての協議は続くと見られています。
とはいえ、『ジュラシック・ワールド : ドミニオン』や『マトリックス4(仮題)』といった大型作品も2020年7月からの撮影再開を目標にしていると伝えられており、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター2』に至っては、ニュージーランド政府が撮影の安全規約を承認したことですでに撮影再開に向けて動いています。
そんな中新たに撮影再開の動きを見せたのがMCUドラマ作品『ワンダヴィジョン』。『ワンダヴィジョン』は感染拡大が広まる手前の2020年3月上旬に本撮影を完了しており、その後はポスト・プロダクション(撮影後作業)が行われていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて製作は中止となっていました。
ところが2020年7月10〜12日に開催予定のタンパベイ・コミコン(Tampa Bay Comic Convention)に出演予定だったヴィジョン役のポール・ベタニーが出演をキャンセル。このことから『ワンダヴィジョン』の再撮影あるいは追加シーンの撮影が同時期に行われると考えられています。
それ以外の『シャン・チー・アンド・ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ロキ』といった製作が中断されているMCU作品については現時点で撮影再開の目処は立っていません。
source : The Wrap