新型コロナウイルスの影響を受けて2021年の第93回アカデミー賞が延期される可能性があるようです。Varietyが報じています。
現時点では第93回のアカデミー賞は2021年2月28日に開催予定となっていますが、主催の映画芸術アカデミーに近い情報筋によれば「アカデミー賞は延期される可能性が高い」と報告しているようですが、現時点では具体的な計画は無く、延期された際の新たな日程についても明らかになっていないと言います。
2020年4月に映画芸術科学アカデミーは第93回アカデミー賞のルールを変更したことを発表したばかり。従来の、”ロサンゼルスの映画館にて、1日3回以上の上映を7日連続で実施しなければならない”という条件から、2020年3月16日以降、ロサンゼルスの映画館が閉鎖されている状況を考慮して、映像配信サービスでの公開を余儀なくされてしまった作品であれば、今回に限り選考対象となることになりました。
アカデミー会長のデビッド・ルービン氏は「どういった状況になるのかを知ることは不可能です。私たちは映画を祝福したいと思っていますが、それがどのような形になるのか正確にはわかりません。映画製作者の苦境には誰もが共感していると思いますし、私たちはメンバーや映画コミュニティをサポートするためにここにいるのです」とコメントしたうえで、ルール変更について以下のように述べています。
「映画の魅力を最大限に体験するには、映画館での鑑賞以上の方法はないと信じています。その考えは今も決して変わりません。しかし、新型コロナウイルスによる歴史的悲劇に伴い、暫定的に特別措置を取ることを決断しました。観客がこれまで以上に映画の公開を望んでいる今、作品が観客に届けられること、および祝福されることの重要性を深く理解しております。私たちは今年だけのために、そして劇場が開いていないこの時期に、素晴らしい映画作品を見て祝ってもらえるように配慮する必要があると感じています。」
なお、アカデミーがアカデミー賞を延期することで、年末の締め切り後に公開された映画が2021年のアカデミー賞の出場資格を得ることができるようになるのかどうかはわかりません。
source : Variety