8月20日はMARVELファンにとっては怒涛の1日になりました。ディズニー(MARVEL STUDIOS)とソニー・ピクチャーズが『スパイダーマン』映画の契約条件について対立し、スパイダーマンがMCUを離脱する可能性があるというニュースが発表されました。その後、「問題は資金調達ではなくプロデューサーのクレジットに関するものにすぎず、話し合いは進行中」との報告もあり、スパイダーマンがMCUに留まる可能性を信じている人もいました 。
ですがソニーはThe Hollywood Reporterに声明を発表、双方での取引は決裂したことが報じられました。ソニー・ピクチャーズは「今回のスパイダーマンに関する報道のほとんどは、(MARVEL STUDIOS代表の)ケヴィン・ファイギのフランチャイズ作品への関与についての話し合いを誤解しているものです」とコメントしています。
そしてディズニー側の判断によって今後の『スパイダーマン』作品にケヴィン・ファイギ氏がプロデューサーとしては関与しないことが明らかになりました。「残念なことですが、私たち(ソニー)の『スパイダーマン』次回作に(ケヴィンを)プロデューサーとして続投させないというディズニーの判断に敬意を払います」
この決定についてソニー側は「将来変更されることを願っている」そうで、ディズニーがケヴィン・ファイギ氏を「働かせすぎなのではないか」と推測しているようです。
「我々は今回の決定が将来的に変化することを願っています。しかしディズニーが、新たに加わった(20世紀フォックスの)マーベルの財産も含め、新たな責任を彼に多数委ねていることも理解しています。(ケヴィンには)自分たちの所有していない財産(スパイダーマン)にまで関わる時間がないのだと思います。ケヴィンは素晴らしい人物で、我々は彼のアドバイスや指導に感謝していますし、彼が導いてくれた道筋をありがたく思っています。その道筋は、今後も私たちが進んでいくものです。」
MARVEL STUDIOSでMCU作品を統括するケヴィン・ファイギ氏が立てた道筋とは何か、そして彼が今後ソニー・ピクチャーズ製作の『スパイダーマン』に関わらないということが、スパイダーマンがMCUに留まることを可能にするのかはわかりません。個人的には絶望的だという印象ですが、ソニーの声明文の中にMCUとスパイダーマンの進展については何も触れられていないことが唯一の希望でしょうか。
ディズニーは他の映画でめちゃくちゃ稼いでいるから、『スパイダーマン』の契約まで欲張らなくていいと思うのですが…そして『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』の大成功はディズニー(MARVEL STUDIOS)のMCUという世界観のおかげでもあるわけですし、ソニーも意地を張らずに条件をのめば済む話ですけどね。
source : The Hollywood Reporter