2020年5月25日、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで起きた黒人男性ジョージ・フロイド氏にまつわる事件が今世界中で話題となっています。それはフロイド氏が白人警官によって約9分間にわたり首を膝で押さえつけられ死亡するというもので、白人警官は周囲の静止にも耳を貸さず一方的にフロイド氏を殺害したのです。
この事件に対する抗議活動は今「#Blacklivesmatter」というハッシュタグと共に世界中へ拡散されており、デモの参加者には破壊行為へと走る者もいるほど。フロイド氏が殺害された最寄りの警察署はデモ参加者によって焼き払われてしまいました。
ドナルド・トランプ大統領が自身のTwitterで「When the looting starts, the shooting starts(略奪が始まれば撃ち合いが始まる)」とデモ参加者へ向けた報復ともとれるツイートを投稿し、Twitter社はこれを「暴力を助長する」と判断し削除、テイラー・スウィフトらセレブたちもトランプ大統領を猛烈に批判しています。
そもそも「Black Lives Matter」とは2013年に黒人の高校生が白人警官に射殺され流というフロリダ州で起きた事件をきっかけに、SNSを中心に広がった抗議運動のこと。白人警官が黒人を殺害するという事件はその後も発生しており、そのたびに無抵抗な黒人への暴力をはたらく人種差別の撤廃を訴える抗議運動が行われてきました。この抗議運動にディズニーやNetflixなど映画業界における大企業も次々と声明を発表しています。
ディズニー
— Disney (@Disney) May 31, 2020
「私たちは人種差別に反対します。私たちは多様性のために立ち上がります。私たちは黒人の従業員、ストーリーテラー、クリエイター、そしてすべてのブラック・コミュニティを支持します。私たちは連帯し、声を上げなければいけません」
Netflix
To be silent is to be complicit.
Black lives matter.We have a platform, and we have a duty to our Black members, employees, creators and talent to speak up.
— Netflix (@netflix) May 30, 2020
「沈黙することは加担すること。黒人の命は大切です。私たちにはプラットフォームがあり、黒人のメンバー、従業員、クリエイター、タレントには発言する義務があります。」
ワーナー・ブラザーズ
“Somebody has to stand when others are sitting. Somebody has to speak when others are quiet.” – Bryan Stevenson
We stand with our Black colleagues, talent, storytellers and fans – and all affected by senseless violence. Your voices matter, your messages matter. #BlackLivesMatter
— Warner Bros. (@warnerbros) May 31, 2020
「”誰かがじっとしている時は、誰かが立ち上がらなければならない。誰かが黙っている時は、誰かが声を上げなければならない”ブライアン・スティーブンソン
私たちは、黒人の同僚、タレント、ストーリーテラー、ファン、そしていわれない暴力を受けたすべての人たちと一緒に立ち上がります。皆さんの声が、皆さんのメッセージが重要です。」
ユニバーサル・ピクチャーズ
— Universal Pictures (@UniversalPics) May 31, 2020
「私たちは黒人の従業員、同僚、パートナー、そしてクリエイター達と共に人種差別における暴力行為に対して立ち上がります。黒人の命は大切。」
パラマウント・ピクチャーズ
— Paramount Pictures (@ParamountPics) May 31, 2020
「黒人の命は大切。黒人の文化は大切。黒人のコミュニティは大切。私たちは、黒人の同僚、クリエイター、パートナー、観客と連帯し、人種差別や無意味な暴力行為のすべての行為を非難します。」