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[マーベル・ネタバレなし]『ブラック・ウィドウ』公開初日で最速レビュー!

『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』以来、およそ2年ぶりにスクリーンに帰ってきたMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)。管理人の僕は、会社に「『ブラック・ウィドウ』観たいので休みます」と半休を申請して朝一番の回を観にいくことができました(会社の寛容さにつくづく感謝)。新型コロナウイルスの影響により幾度も延期されてきたファン待望の最新作について、ネタバレのない範囲でレビューします。

『ブラック・ウィドウ』レビュー(ネタバレなし)

まず冒頭に流れたのが今後公開予定のマーベル劇場作品のラインナップ映像。以前に公開されたこちらの映像と同じものでしたが、大きなスクリーンで見ると2021年は「MARVEL is Back!」な年であることを改めて感じ、すでにテンションが爆上がり。

そして本作については、2010年の『アイアンマン2』から登場しているナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)の単独映画化を待ち望んでいたファンにとっては本当に待った甲斐があった一本という印象。『ジョン・ウィック』さながらのド級のアクションシーン、これまで詳しく明かされてこなかったナターシャの幼少時代、そして何よりなぜナターシャが『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』であのような決断をするに至ったのか、その感情的な部分も相まってとてもエモーショナルで胸に刺さる作品でした。なぜ原作コミックでは「ブラック・ウィドウ」という名前がありながら、MCUにおいてはその名前が使われたことがないのか。その背景に触れつつ、これまでのナターシャの見方が大きく変わる「MCU史上最も大人な作品」かもしれません。

とりわけ群を抜いて良かったと思うのがエレーナ役を演じたフローレンス・ピュー。ナターシャの”妹分”であるエレーナを、幼少期から大人になるまでの苦悩や背景をしっかりと感じさせつつも、ナターシャとの距離感やどこか残る「妹感」を見事に演じきりました。その脇を固めるデヴィッド・ハーバーやレイチェル・ワイズの役割も素晴らしく、彼女たちをもっと観たいと思わない人はいないと思います。ある意味ひねりの効いたファミリー映画とも言えるのではないでしょうか。

ただ正直に言うと、全体を通してMCU作品としては平均点以上、という印象。マーベル作品の魅力の一つであるヴィランも今回ばかりはパッとしておらず、序盤の期待が後半になるにつれ失速していく感は否めません。お約束のエンドクレジットシーンも予想の範疇を超えてはこなかったです。

とはいえナターシャが登場する(たぶん)最後の作品という意味では、スカーレット・ヨハンソンは全てを注ぎ込んでいたと思いますし、最高の引退作になったのではないでしょうか。ケイト・ショートランド監督はアクション、シリアス、コメディをバランスよく采配しており、物語の根底にある「痛みが人を強くする」という大きなテーマを見事に構築したと思います。

いったんレビューはここまで。これから少しずつネタバレありの記事も書いていこうかと思います。とにかくこれだけは言えます。皆さん、ディズニープラスではなく映画館で観るべき

『ブラック・ウィドウ』は2021年7月8日より劇場公開、7月9日よりDisney+ プレミア アクセスで配信開始

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