MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)ドラマ作品『ロキ』にて登場した組織TVA(Time Variance Authority)。頂点に立つタイムキーパーという存在のもと、神聖時間軸なる”正しい”時の流れを管理し、予想外の行動をとった”変異体”を摘発する組織です。
未来を知ることのできるドクター・ストレンジは『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー(2018)』にて、サノスに勝つ方法は「1400万605分の1」と語ります。TVAからしてみれば、ストレンジらがその方法によって勝利することさえ、決められていた出来事の一つに過ぎないということですが、ストレンジはTVAによって自分たちの運命が監視されていることを知っていたのでしょうか。
脚本を務めるマイケル・ウォルドロンはThe Directのインタビューの中で「それは僕たちもわかりません」とコメント。その一方で「彼ら(ストレンジとエンシェント・ワン)が知っていたとしたら面白いですよね。僕たちの考え方は、カマー・タージの人々が魔法で物事に取り組み、TVAは書類仕事で取り組んでいる、という感じなんです。」と付け加えています。つまり方法こそ違えど、ストレンジがTVAと同じように、神聖時系列の決められた流れを認識していた可能性はあるかもしれません。ただTVAと違い、ストレンジは時系列の内部に存在しています。もしTVAの存在を知っていたにせよ、神聖時間軸の流れに逆らうような行動はとれないのでしょう。
マルチバースという概念が広がり出した『ロキ』と、本格的に深堀していくであろう『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』。そしてその両作品で脚本を手がけるウォルドロン。きっと驚くような展開が待ち受けているに違いありません。
『ロキ』はDisney+で配信中。『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』は2022年5月4日に公開予定
source : The Direct