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『デッドプール2』出演時間わずか2秒のブラッド・ピットのカメオ、どうやって実現したのか

20世紀フォックス製作による『X-MEN』シリーズの一つ『デッドプール』。スーパーヒーローらしからぬ暴力シーンや下ネタ満載の本作はシリーズ初のR-指定となり、絶大な人気を博しています。そんな人気もあってか続編『デッドプール2(2018)』にはあの大物ハリウッドスターであるブラッド・ピットがとんでもない扱われ方でカメオ出演していました。

ライアン・レイノルズ演じるウェイド・ウィルソン(デッドプール)はミュータントチーム「X-フォース」を結成するため親友のウィーゼルとメンバーを募集。そこにはザジー・ビーツ演じるドミノをはじめ、電磁波を操るベドラム、自称宇宙人のシャッタースター、強酸性のゲロを吐くツァイトガイスト、身体が透明のバニッシャー、普通の中年男性のピーターなど個性的なメンバーが集結します。

ですがX-フォースの初出撃の際、ドミノを除く全メンバーがヘリからの降下中に不慮の事故により早々に死んでしまうのでした。ある者はバスに衝突し、またある者は薪割り機に飲み込まれるなど悲惨な最後を迎える中、透明人間のバニッシャーは街灯のケーブルに絡まり感電死、その瞬間バニッシャーの顔が映り、それがブラッド・ピットのカメオ出演だったことがわかります。



『デッドプール2』におけるピットの出演時間はわずか2秒、これはピットのキャリアの中でも最短のカメオ出演であり、最悪な扱われ方なのは間違いありません。それでもピットはこの出演を快く承諾していました。

もともとピットは本作でジョシュ・ブローリンが演じたケーブル役の候補に挙がっていましたが、スケジュールとの兼ね合いで実現しなかったと伝えられています。そして脚本の執筆中、製作チームが”バニッシャーのくだりで誰かハリウッドスターをカメオ出演させると面白いのではないか”と考えたところ、(デッドプール役の)ライアンがピットに連絡をとりカメオのアイデアを説明、ピットは”子供達が『デッドプール』の大ファン”だという理由から出演を承諾したのでした。なお、カメオ出演を引き受けてくれたピットへの見返りには、「少額の給料と一杯のコーヒー」がライアンから送られたそうです。

『デッドプール2』の監督を務めたデヴィッド・リーチ監督が、かつて『ファイト・クラブ(1999)』『オーシャンズ11(2001)』『トロイ(2004)』でピットのスタントダブルを務めていたという間柄なのも、ピットがカメオを引き受けた理由の一つかもしれません。ちなみに他のX-フォースのメンバーも『エクスペンタブルズ』シリーズのテリー・クルーズ、『It / イット”それ”が見えたら、終わり』のビル・スカルスガルドなど、名のある俳優が起用されています。

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