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監督引退宣言のクエンティン・タランティーノが『キル・ビル3』を製作予定 ー 「間違いなく手札の中にはあります」

2016年の『ヘイトフル・エイト』以来3年ぶりの新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を公開したクエンティン・タランティーノ監督は、自身の代表作の一つ『キル・ビル』シリーズの3作目となる続編を製作する可能性があることを明らかにしました。



『キル・ビル』はユマ・サーマン演じる元殺し屋のザ・ブライドが夫と胎内の子供を殺されたことをきっかけに復讐に燃える姿を描くアクション映画。ルーシー・リュー演じるオーレン石井の「ヤッチマイナ〜!」が印象的だった『キル・ビル Vol.1』が公開されたのは2003年、その1年後の2004年に続編の『キル・ビル Vol.2』が公開され日本でもその名前は広く知られることになりました。

Andy Cohen Liveに出演したタランティーノ監督は、『キル・ビル Vol.3』の製作について訊かれると「どうするか考えている」と答えました。

「先日、たまたまユマ・サーマンと夕食を食べたんです。本当にクールな日本食レストランでした。彼女は私のことを自慢していましたし、私も彼女のことを自慢したりして…素敵な夜でしたね。私は『キル・ビル Vol.3』についてのアイデアがいくつかあるんです。あれ(『キル・ビル Vol.2』)以降、ザ・ブライドがどうなったのか、そして私は何を描きたいのか。私は彼女のつまらない冒険を描くつもりはありませんし、彼女にはふさわしくない。実際に面白いと思うアイデアはあるんですが、まだ製作はしませんね。少なくとも3年後でしょうか。ですがそれ(『キル・ビル Vol.3』の製作)は間違いなく手札の中にあります。」

3年後になるという理由は、以前Deadlineでのインタビューで語っていたテレビドラマシリーズの製作にこれから注力するからということだと思います。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の脚本を完成させたタランティーノ監督は、レオナルド・ディカプリオ演じるリック・ダルトンが作中で出演していたという西部劇ドラマ『賞金稼ぎの掟』の脚本を書き始めてしまったことを明らかにしています。



「1950年代に作られた30分の西部劇の脚本をすごく気に入ってしまいました。始まりがあって、中盤があって、結末があるようながぎっしり詰め込まれた24分くらいの脚本を書けるだろうなって思ったんですよ。(中略)すでに5話分の脚本は出来上がっていますし、新たに3話分のあらすじも出来上がっています。もし撮るならあと3話分完成させてから自分で撮りますよ。30分ですからね。」

また、かねてよりタランティーノ監督は長編映画作品10作を公開した時点で監督業を引退することを公言しており、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は9作目となる長編作品。つまりタランティーノ監督にはあと1本しか残されていません。『スター・トレック』の新作を企画していることも噂されていますが、タランティーノ監督が最後の一作に選ぶのはどの作品なのでしょうか。

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source : Andy Cohen Live , Deadline

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